◇◆◇日々のみ言葉
2022年3月22日(火)
◎聖書箇所【マタイの福音書28章8節~10節】
28:8 そこで、彼女たちは、恐ろしくはあったが大喜びで、急いで墓を離れ、弟子たちに知らせに走って行った。
28:9 すると、イエスが彼女たちに出会って、「おはよう。」と言われた。彼女たちは近寄って御足を抱いてイエスを拝んだ。
28:10 すると、イエスは言われた。「恐れてはいけません。行って、私の兄弟たちに、ガリラヤに行くように言いなさい。そこで私に会えるのです。」
◎ショートメッセージ
《マタイの福音書では、ここでも若干の時制の逆転が感じられます。あるいは、マタイ自身が知らなかったため、このように書き記したのかも知れません。
主イエス様が、一番最初にご自身を現わされたのは、マグダラのマリヤです。
マルコの福音書における同一並行記事では、
『〔さて、週の初めの日の朝早くによみがえったイエスは、まずマグダラのマリヤにご自分を現わされた。イエスは、以前に、この女から七つの悪霊を追い出されたのであった。マリヤはイエスと一緒にいた人たちが嘆き悲しんで泣いている所に行き、そのことを知らせた。ところが、彼らは、イエスが生きておられ、お姿をよく見た、と聞いても、それを信じようとはしなかった。〕(マルコ16:9~16:11)』と書かれています。
実は、マルコの福音書16章9節~20節、および別の追加文までは、写本上の証拠から、二世紀以降に書き足されたことが分かっています。それゆえカギ括弧が付けられています。つまり、マタイはマルコの福音書をもとにして、ユダヤ人の為に福音書を書き記しましたが、マタイが手にしたマルコの福音書には、この記事が掲載されていないことは明白なのです。それゆえ、この場面から描かれているのです。
この女たちは、第二弾の女たちと言えるかと思います。彼女たちは、マグダラのマリヤと共に、主イエスの葬られた墓にやって来ました。
その後、二人の御使いの伝言を受け、この女たちは二手に分かれます。マグダラのマリヤは、エルサレム市内にあるゼベダイの家に知らせに走ります。そこには、シモン・ペテロとヨハネがいます。
しかし、残りの女性たちは、これは私個人の推測ですが、ベタニアのマルタの家に隠れている、残りの九人の使徒たちの所に知らせに走ったのです。
その時、主イエスは、マグダラのマリヤの次に、この女たちに現われたと考えられるのです。それが、この場面です。
この時、女たちは、主の御足に触れています。すでに、主イエスは、天の父なる神様のもとに上られ、また降りて来られた後になります。
なぜなら、最初にご自身を現わしたマグダラのマリヤには、ご自身に触れることを禁じられたからです。》