◇◆◇日々のみ言葉
2022年3月24日(木)
◎聖書箇所【マタイの福音書28章11節】
28:11 女たちが行き着かないうちに、もう、数人の番兵が都に来て、起こった事を全部、祭司長たちに報告した。
◎ショートメッセージ
《ここでも分かりますように、女たちは、二手に分かれます。すなわち、ゼベダイの家にはマグダラのマリヤ、そしてベタニヤには、他の女たちが弟子たちに知らせに走ったのです。
マグダラのマリヤは、ゼベダイの家から、墓にやって来ました。おそらく主の母マリアの実の妹であるゼベダイの妻サロメも、自分の家からマグダラのマリヤと共に、香料と油を持って墓に出向いたかと思われます。
ゼベダイの家には、シモン・ペテロとヨハネがいます。知らせに行くのは、マグダラのマリヤ一人で十分であったと判断したのでしょうか。
残りの女たちは、エルサレムの門を出て、オリーブ山に向かい、ベタニアのマルタとマリアと弟ラザロの所に向かいました。そこには、残りの九人の使徒がいたからです。 空はかなり明るくなって来ましたが、一人や二人では危険な為、数人で向かったことは間違いありません。その「女たちが、行き着かないうちに」と言うことなのです。
主イエスの葬られた墓は、アリマタヤのヨセフが用意した墓であり、園の中にありました。その見張りを担当し、ローマ式封印をしたのが、四人のローマ兵であったのです。 彼らにして見れば、墓の見張りなど馬鹿馬鹿しいものであったはずです。しかも、弟子たちが盗みにやって来たり、はたまた死人がよみがえったり、そんなことなど起こるはずがない、とたかをくくっていたわけです。
そこに、天からまぶしい光を放つ御使いが降りて来たのです。そして、墓石のふたを蹴っ飛ばし、重さ200キロ以上もある丸い石が、勢いよく転がって行き、ゴロンと倒れたのですから、もうパニックです。
本来ならば、彼らは上司の百人隊長に報告すべきですが、彼らはそうはせず、祭司長たちの所へ、すなわちサンヘドリンに向かったのです。なぜなら、祭司長たちの方が、この出来事がどんな事なのかを知っているに違いない、と言う確信があったからです。
それだけではありません。軍隊においては、見張りに失敗しますと、命の危険が及ぶことを十分に知っていたからです。この危機的状況を、祭司長たちが何とか解決してくれるに違いないと、思ったのです。
本当に不思議です。十二使徒たちよりも、ユダヤの指導者たちの方が、主イエスが三日目によみがえることを信じていたのですから。》