◇◆◇日々のみ言葉
2022年3月25日(金)
◎聖書箇所【マタイの福音書28章12節~15節】
28:12 そこで、祭司長たちは民の長老たちと共に集まって協議し、兵士たちに多額の金を与えて、
28:13 こう言った。「『夜、私たちが眠っている間に、弟子たちがやって来て、イエスを盗んで行った。』と言うのだ。
28:14 もし、このことが総督の耳にはいっても、私たちがうまく説得して、あなたがたには心配をかけないようにするから。」
28:15 そこで、彼らは金をもらって、指図されたとおりにした。それで、この話が広くユダヤ人の間に広まって今日に及んでいる。
◎ショートメッセージ
《十字架、すなわち金曜日から三日目、週の初めの日である日曜日のことです。主イエスは、ご自身が預言された通り復活されました。
じっさいに、主イエスがよみがえられたその瞬間を見た者は誰もおりません。また、御使いがやって来て、墓の丸いふたを蹴っ飛ばし、ローマ式封印のロープや鎖を引きちぎり、ころがった石の上に座った時、墓の中を確かめた兵士はいなかったからです。
女たちが使徒たちの所に行き着かないうちに、もう、数人の番兵が、エルサレム市内にやって来て、起こった事を全部、祭司長たちに報告した、と言うわけです。
「そこで、祭司長たちは民の長老たちと共に集まって協議した」と言うのです。まず、兵士4人の身柄のことを考えなければなりません。ユダヤの指導者たちは、彼らに多額の金を与えます。なぜなら、もう彼らはローマ軍に戻ることは、出来ないからです。
つまり、ローマ軍から脱退することになります。そうなりますと、生活に困窮することになりますから、当分の間は持ちこたえるほどの多額の金を与えたのです。
そして、その見返りとして、このように要求したわけです。
「『夜、私たちが眠っている間に、弟子たちがやって来て、イエスを盗んで行った。』と言うのだ。」と。
それだけではありません。
「もし、このことが総督の耳にはいっても、私たちがうまく説得して、あなたがたには心配をかけないようにするから。」と。
この申し出は、つまり4人のローマ兵の身柄について、ポンテオ・ピラトと協議すると言うことです。
これは、私個人の勝手な推測なのですが、祭司長たちや民の長老たちは、神殿の警備にあたるユダヤ人の兵士を指導する者としてトレードすることを、ポンテオ・ピラトに申し出たのではないでしょうか。
そうなりますと、彼らの身分は安泰ですし、またうわさも十分にエルサレムだけでなく、ユダヤ全体に広がりますし、神殿警備兵のスキルもアップしますから、まさに一石二鳥と言うところです。
よって、瞬く間に、「ナザレのイエスの死体を弟子たちが盗んで行った」と言ううわさが広がったのではないでしょうか。しかし、主イエスは、本当に復活されたのです。》