◇◆◇日々のみ言葉
2022年5月23日(月)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙2章7節~11節】
2:7 忍耐をもって善を行ない、栄光と誉れと朽ちないものを求める者には、永遠のいのちを与え、
2:8 利己的な思いから真理に従わず、不義に従う者には、怒りと憤りを下されます。
2:9 悪を行なうすべての者の上には、ユダヤ人をはじめギリシア人にも、苦難と苦悩が下り、
2:10 善を行なうすべての者には、ユダヤ人をはじめギリシア人にも、栄光と誉れと平和が与えられます。
2:11 神にはえこひいきがないからです。
◎ショートメッセージ
《この箇所から、解釈しだいでは、誤解が生じたりします。
「忍耐をもって善を行ない、栄光と誉れと朽ちないものを求める者」とはどのようなことなのでしょうか。これは、その人の行ないが基準になってしまう危険性があるのです。
そうなりますと、つまり、律法学者と同じことになるわけです。そして、「悪を行なうすべての者」の上には苦難と苦悩が下ると、パウロは言うのです。また、ここで問題になって来るのは、「善」とは何であるのか、そして「悪」とは何であるのかと言う事です。
異邦人の使徒パウロは、かつて律法学者の中において、最も厳格なパリサイ派に属し、律法をほぼ完璧に守り通して来ました。しかし、主イエス様と出会った後には、それまでの教えは、「ちりあくた」とまでも告白するようになったのです。
パウロが言う「善」とは、主イエス・キリストを信じ、従うことです。そして「悪」とは、イエスの御名と御わざを信じようとはせず、否定することです。
よって、選民ユダヤ人であっても、主イエスを否定し、その御名を拒む者には、苦難と苦悩が下り、その逆の立場で、異邦人であるギリシャ人であっても、主イエス・キリストを信じ従う者には、永遠のいのちが与えられることになります。
それゆえ、「神にはえこひいきがない」、とパウロは告白しています。》