◇◆◇日々のみ言葉
2022年5月26日(木)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙2章16節】
2:16 私の福音によれば、神のさばきは、神がキリスト・イエスによって人々の隠れたことをさばかれる日に、行なわれるのです。
◎ショートメッセージ
《ここで、使徒パウロは、変わった表現を使っています。すなわち、「私の福音」と言う表現です。これはどのような意味なのでしょうか。
福音とは、良き知らせであり、それは主イエス様の十字架と復活を表わしています。しかし、ここでは、「私の福音」と言う言い方に、あえて変えています。
よって、主イエスの福音とは違う福音と言う捉え方も出て来ます。つまり、主によって、パウロに与えられた「福音の奥義」のことを表わしている可能性があるのです。
ところで、パウロは何時、そのような真理と奥義を、主イエス様から直接、教えられたのでしょうか。それは、第一次伝道旅行において、ルステラで「石打ちの刑」に処せられた時であると思われるのです。
使徒の働きには、
『アンテオケとイコニオムからユダヤ人たちが来て、群衆を抱き込み、パウロを石打ちにし、死んだものと思って、町の外に引きずり出した。しかし、弟子たちがパウロを取り囲んでいると、彼は立ち上がって町にはいって行った。その翌日、彼はバルナバと共にデルベに向かった。(使徒14:19~14:20)』と書かれています。
この時、パウロは「第三の天」にまで引き上げられたのです。そして、復活の主イエス様にお会いし、多くの真理と奥義を直に授けられたのではないでしょうか。その真理と奥義こそが、パウロが言う「私の福音」ではないでしょうか。
また、ここに出て来ます「神のさばき」とは、後にヨハネが執筆した黙示録に出て来る「白い御座のさばき」のことです。》