◇◆◇日々のみ言葉
2022年8月5日(金)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙7章21節~25節】
7:21 そういうわけで、私は、善をしたいと願っているのですが、その私に悪が宿っているという原理を見いだすのです。
7:22 すなわち、私は、内なる人としては、神の律法を喜んでいるのに、
7:23 私のからだの中には異なった律法があって、それが私の心の律法に対して戦いをいどみ、私を、からだの中にある罪の律法のとりこにしているのを見いだすのです。
7:24 私は、ほんとうにみじめな人間です。だれがこの死の、からだから、私を救い出してくれるのでしょうか。
7:25 私たちの主イエス・キリストのゆえに、ただ神に感謝します。ですから、この私は、心では神の律法に仕え、肉では罪の律法に仕えているのです。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『7:21 そこで、私のうちにある、生まれ変わった新しい人は、善いことをしたいと願っているのに、私のうちには、それと反対のことをしてしまう、生まれながらの古い人があることを発見する。
7:22 私の生まれ変わった新しい人は、神の律法を喜んでいるのに、
7:23 私のうちには生まれながらの古い人があって、お互いに葛藤している。
7:24 私は、なんという哀れな存在なのだろう。分裂してしまっていて、自分の力では決して善いことができなくなってしまった、死んだようなこの私を、いったい誰が救い出してくれるだろうか。
7:25 私たちの主イエス・キリストによって、神は私を救い出して下さったのだから、私は神に感謝しないではいられない。こういうわけで、私は、生まれ変わった新しい人としては神の御心に従い、生まれながらの古い人はまだ残っているが、すでに神の救いにあずかっているのである。』
新改訳は、あまりにも抽象的で、意味が明確につかめません。新改訳で、「内なる人」あるいは「心の律法」と訳している言葉は、現代訳では、「生まれ変わった新しい人」となっています。そして新改訳で、「からだ」あるいは「罪の律法」と訳された言葉は、現代訳では、「生まれながらの古い人」となっています。
つまり、パウロは、私たちの心と体の中に、「心の律法」と「罪の律法}すなわち、「生まれ変わった新しい人」と「生まれながらの古い人」の二人の人物がいることを指しています。
これは「二重人格」のことを言っているのではありません。つまり、再創造された霊と、欲求を持つ肉のことです。霊には霊の思いがあり、肉には肉の思いがあるのです。
たとえば、断食したりします。霊では「断食して祈りを捧げる」ことを欲しますが、肉では、お腹が空くと、グーグーと鳴って食べたい欲求がわき起こって来るのです。
いかに、この「肉」、すなわち「生まれながらの古い人」を押さえ込むかが、勝利の秘訣なのですが、私たちが自分の力でやることは不可能です。
それは、助け主である聖霊様の力によって、成し遂げられることだからです。明日からは、ローマ書の第8章にはいります。》