◇◆◇日々のみ言葉
2022年8月25日(木)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙8章29節~30節】
8:29 なぜなら、神は、あらかじめ知っておられる人々を、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたからです。それは、御子が多くの兄弟たちの中で長子となられるためです。
8:30 神はあらかじめ定めた人々をさらに召し、召した人々をさらに義と認め、義と認めた人々にはさらに栄光をお与えになりました。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『8:29 というのは、神は予知しておられる人々を、御子の姿に似たものとするために、救いに予定しておられた。それは、御子がほかの神の子どもたちの中で長子となられるためである。
8:30 そして、神は救いに予定しておられた人々を、この世から救い出し、救い出された人々をさらに罪に定められることのない者と宣言し、最後には栄光に輝く者として下さるのである。』
この箇所は、非常に難解な箇所でした。今回、新改訳と現代訳を並べて、いかに新改訳が日本語の文体として、稚拙(ちせつ)であることが明白となったのです。
この事について、尾山令仁師は、文筆の専門的な監修者を置かなかったことが、誤訳、あるいは、日本語の文体としてなっていない原因を挙げられました。
それだからこそ、現代訳をただ一人で翻訳し、さらに再販する度ごとに、改訂されたのです。それは、より良い日本語の文章にするためであり、また真意を伝えるためです。
特に、「御子が多くの兄弟たちの中で長子となられるため」であると言う箇所は、全く意味不明でした。
しかし、現代訳において、「御子がほかの神の子どもたちの中で長子となられるため」であると言う訳は、まさに真理が伝わって来ます。
実は、現代訳であっても「ほかの神の子どもたち」と言う表現は、かなり難しいのです。「ほかの神」などは、存在しないのです。なぜなら、神様は唯一であり、ただお一人だからです。
ここで言う「ほかの神」とは、悪魔・悪霊どものことなのです。彼らは、私たちと同じ被造物なのです。彼らは、かつては御使いであり、神様に仕える者でした。ところが、堕落して、悪魔・悪霊となりました。「ほかの神の子どもたち」とは、悪魔・悪霊どもに仕えている多くの人々のことなのです。救われる以前の私たちもそうでした。
ここで、パウロは、御子(イエス・キリスト)が、長子となると言っています。これは、主イエスを通して、私たちが父なる神様の子どもとされることを指し、その長子(長男)こそが、主イエスであると言うことです。明日も同じ箇所からです。》