◇◆◇日々のみ言葉
2022年9月6日(火)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙9章6節~8節】
9:6 しかし、神のみ言葉が無効になったわけではありません。なぜなら、イスラエルから出る者がみな、イスラエルなのではなく、
9:7 アブラハムから出たからといって、すべてが子どもなのではなく、「イサクから出る者があなたの子孫と呼ばれる。」のだからです。
9:8 すなわち、肉の子どもがそのまま神の子どもではなく、約束の子どもが子孫とみなされるのです。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『9:6 それでは、イスラエル人に語られた神の約束の言葉は、無効になったのであろうか。そうではない。というのは、生まれながらのイスラエル人が本当のイスラエル人ではなく、
9:7 アブラハムの子孫がすべて、神の約束にあずかれるアブラハムの子孫ではない。「アブラハムやイサクのように、信仰による者だけが、アブラハムの子孫と呼ばれる。」という約束が、旧約聖書の創世記に記されている。
9:8 つまり、アブラハムの子孫がすべて神の子どもではなく、神がアブラハムに約束された救いの約束を信じる者たちだけが神の子どもである。
パウロは、ここでキリスト教の奥義を教えています。いったいこのような真理を彼はどうやって知り得たのでしょうか。ここには、「霊的イスラエル」のことについて言及しているのです。
ユダヤ人は、神様が選ばれた民です。その事実は永遠に変わることがありません。また、なぜ神様がユダヤ人、すなわちイスラエル人を選民として、多くの部族の中から選ばれたのでしょうか。
その理由は二つ有るかと思われるのです。一つは、人類の歴史の砂時計としてです。もう一つは、彼らの中から、メシアなるお方がお生まれになられると言うことです。
選民であるユダヤ人(イスラエル人)が、その事実だけで、救われるのではありません。信仰による者、救い主(イエス・キリスト)を信じる者だけが救われるのです。
その真実は、イスラエル人だけではなく、異邦人にも当てはまります。異邦人であっても、悔い改めて、主イエス・キリストを信じ受け入れれば、神の子どもとされるのです。これこそが、使徒パウロが言う「霊的イスラエル」のことです。
「肉の子ども」と言うのは、ユダヤ人のことです。今でも多くのユダヤ人は、パウロが活躍した時代と同じく、主イエス・キリストを拒否しています。
しかし、近年になって、「メシアニック・ジュー」が登場して来たことは、以前にも書きました。彼らは、肉的イスラエルと同時に、霊的イスラエルでもあるのです。やがて彼らが、全世界において働くべき時がやって来ることを信じています。》