◇◆◇日々のみ言葉
2023年1月22日(日)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙15章25節~27節】
15:25 ですが、今は、聖徒たちに奉仕するためにエルサレムへ行こうとしています。
15:26 それは、マケドニヤとアカヤでは、喜んでエルサレムの聖徒たちの中の貧しい人たちのために醵金(きょきん)することにしたからです。
15:27 彼らは確かに喜んでそれをしたのですが、同時にまた、その人々に対してはその義務があるのです。異邦人は霊的なことでは、その人々からもらいものをしたのですから、物質的な物をもって彼らに奉仕すべきです。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『15:25 しかし今は、エルサレムのクリスチャンたちに奉仕をするため、エルサレムへ行こうとしている。
15:26 それは、マケドニヤとアカヤ地方の人たちが、喜んでエルサレム教会の中の貧しい人々のために役に立ちたかったからである。
15:27 彼らは確かにそれを喜んでしたが、また、彼らはエルサレム教会の人々に対して負い目を持っている。と言うのは、異邦人は霊が祝福される救いのメッセージを、その人々から伝えてもらったのだから、お金や物によって彼らに仕えるのは当然であろう。』
パウロが言う「マケドニヤ」とは、ピリピ教会とテサロニケ教会を中心とし、ローマ帝国マケドニヤ州に設立された教会のことです。
そして「アカヤ」とは、同じくローマ帝国アカヤ州のことで、現在のギリシャを指します。主にコリント教会のことだと思われます。
ギリシャ人やディアスポラのユダヤ人を中心とした異邦人の教会は、ローマ市民も多く、経済的にはかなり潤っていました。また主イエスは、パウロを用いて、経済の中心地であるマケドニヤ州およびアカヤ州の首都(ローマ総督が滞在する)に、ご自身の教会を建設されたのです。ここにも、神様の不思議な摂理があることと思われます。
よって、彼らは、主イエスが十字架にかけられ、三日目によみがえった信仰の中心地であるエルサレム教会の為に、多額の献金を願い出たと言うわけです。このことは、ただ一度だけでなく、クリスチャンがエルサレムを脱出するまで、何度も行なわれたと信じます。主にある兄弟姉妹が助け合うことは当然であり、献金を捧げた教会は、さらに祝福され、信徒の数も増えて行ったに違いありません。》