◇◆◇日々のみ言葉
2023年2月1日(水)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙16章10節~11節】
16:10 キリストにあって練達したアペレによろしく。アリストブロの家の人たちによろしく。
16:11 私の同国人ヘロデオンによろしく。ナルキソの家の主にある人たちによろしく。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『16:10 クリスチャンとして、立派な信仰の人アペレによろしく。アリストブロの家の人たちによろしく。
16:11 私と同じイスラエル人であるヘロデオンによろしく。ナルキソの家に集まっている信者たちによろしく。』
ここではパウロは、四人の固有名詞をあげています。まずアペレとは、ローマのキリスト者で、シナイ写本は使18:24と19:1で「アポロ」の代りに彼の名を示していることから、アペレとアポロは、もしかしたら同一人物かも知れないとのことです。この名前は、ユダヤ人も異邦人も用いましたが、皇帝の一族にも見出されたと言われています。
次に、アリストブロですが、ローマのキリスト者であること以外は分かりません。また、「家の人たち」とは、彼の奴隷たちであると言われています。
そして、ヘロデオンです。彼もローマにいたクリスチャンの一人で、パウロは彼のことを「私の同国人」と呼んでいます。この「同国人(シュンゲネース)」と言う原語は、狭い意味では、「親族」を表わします。よって、彼はパウロの親族であったとも考えられます。
そして最後に、ナルキソですが、パウロは「ナルキソの家の主にある人たち」にあいさつを送っています。この表現は、その家の奴隷たちを指しています。
タキトゥスによれば、ナルキソ自身は富裕な人で自由人であったのですが、パウロの手紙が書かれる少し前に自殺したと伝えられています。
しかし、彼の奴隷たちの中にクリスチャンがいて、パウロとは何らかの関わりがあったようです。》