◇◆◇日々のみ言葉
2023年2月12日(日)
◎聖書箇所【ローマ人への手紙16章22節~23節】
16:22 この手紙を筆記した私、テルテオも、主にあってあなたがたにごあいさつ申し上げます。
16:23 私と全教会との家主であるガイオも、あなたがたによろしくと言っています。市の収入役であるエラストと兄弟クワルトもよろしくと言っています。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『16:22 この手紙を筆記した私テルテオも、クリスチャンとしてよろしく申し上げる。 16:23 私の家とこの教会の家主であるガイオも、あなたがたによろしく。市の収入役のエラストと信者のクワルトもよろしくと言っている。』
まず「テルテオ」についてです。テルテオは、パウロの代筆者で、パウロに代ってローマ人への手紙を筆記しました。また、テルテオは代筆しただけでなく、自分自身もあいさつを記していることから、テルテオ自身がローマの人たちと何らかの関わりがあったと考えられます。彼の名前はラテン名ですから、ローマ人である可能性は非常に高いと思われます。
次にガイオです。まず新改訳の訳は完全な誤訳です。「私と全教会の家主であるガイオ」という訳は、主イエスよりも、高い地位に押し上げている嫌いがあるのです。
よって、現代訳の「私の家とこの教会の家主であるガイオ」が正しいのです。コリントの家の教会とパウロが住んでいた家はガイオの所有であったからです。
さて、ガイオはエペソでの暴動の際、アリスタルコと共に捕えられたマケドニヤ人です。その後、エルサレムに向かうパウロに同行し、トロアスでパウロが来るのを待っていた一団の中にもいました。また、ヨハネの第Ⅲの手紙の受け取り人としてガイオの名前が出てきますが、同一人物であると思われます。
そして、エラストですが、おそらくクワルトは、エラストの実の兄弟であると思われます。現代訳では、信者と訳していますが、今度はこちらの方が誤訳だと思われます。 名前の意味は「最愛の」ということです。パウロの助手の一人で、愛弟子テモテと共にマケドニヤに遣わされました。
コリント市の収入役であるエラストと、パウロの弟子であるエラストを別人扱いする解釈が多くありますが、同一人物であると私は思います。》