◇◆◇日々のみ言葉
2023年3月11日(土)
◎聖書箇所【マルコの福音書1章21節~22節】
1:21 それから、一行はカペナウムにはいった。そしてすぐに、イエスは安息日に会堂にはいって教えられた。
1:22 人々は、その教えに驚いた。それはイエスが、律法学者たちのようにではなく、権威ある者のように教えられたからである。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『1:21 それから、イエスの一行はカペナウムの町に入られた。そして早速、次の安息日には、会堂にはいって教え始められた。
1:22 それを聞いた人々は、その教えに驚いた。というのは、イエスが律法学者たちのようにただいろいろな教えを説明するのではなく、権威あるお方として教えられたからである。』
カペナウムは、ガリラヤ湖半にある町のことです。ここには、主の母マリアの妹サロメの家が、そしてシモン・ペテロの家もありました。要するに、カペナウムにいた主イエスが、すでに弟子であったシモン・ペテロと弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとヨハネを連れて、家に戻って来られたと言うことです。
安息日の集会は、夜が明けてから午前中に行なわれていました。よって、「そしてすぐに」と書かれていますが、文字通りではなく、夜を過ごしてからの事になります。
当時のユダヤでは、会堂で教えることができるのは、三十歳を過ぎた者で、ラビの資格を有する者たちでした。それだからこそ、主イエスは掟に従って、三十歳になるまでは、おとなしく、また人目に触れずに、沈黙の時を過ごされたのです。
そして、ついに三十歳になられてから、いよいよ行動を開始されたのです。カペナウムのユダヤ人会堂は、今もまだ残っています。安息日に歩いて良い距離は、約800メートルと決まっていますから、シモン・ペテロの家も、またゼベダイの家も、その範囲内にあったのではないでしょうか。
この会堂は、主イエスに取っても、また弟子たちに取っても馴染みの深い場所であったと思われます。
律法学者たちは、様々な説を並べて、どの説を取るのかは、聞く個人個人に任されていました。しかし、主イエスは違っていました。なぜなら「解き明かし」をされたからです。これこそが、聴衆の最も願い求めていたものでした。それゆえに、『人々は、その教えに驚いた』と言うわけです。》