◇◆◇日々のみ言葉
2023年7月4日(火)
◎聖書箇所【マルコの福音書6章17節~20節】
6:17 実は、このヘロデが、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで、――ヘロデはこの女を妻としていた。――人をやってヨハネを捕え、牢につないだのであった。
6:18 これは、ヨハネがヘロデに、「あなたが兄弟の妻を自分のものとしていることは不法です。」と言い張ったからである。
6:19 ところが、ヘロデヤはヨハネを恨み、彼を殺したいと思いながら、果たせないでいた。
6:20 それはヘロデが、ヨハネを正しい聖なる人と知って、彼を恐れ、保護を加えていたからである。また、ヘロデはヨハネの教えを聞くとき、非常に当惑しながらも、喜んで耳を傾けていた。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『6:17 というのは、ヘロデは、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤを自分の妻としてめとったことで、預言者ヨハネに責められ、それを不快に思い、ヨハネを捕らえて縛り、投獄してしまったからである。
6:18 ヨハネは、あくまでも、「ヘロデとヘロデヤの結婚は正しくない」と言い続けていた。
6:19 そのため、ヘロデヤはヨハネを恨んでおり、彼をなんとかして殺してしまいたいと思っていたが、果たせないでいた。
6:20 それはヘロデが、ヨハネを正しくて聖い人であることを知って、彼を恐れ、保護を加えていたからである。また、ヘロデは、ヨハネの教えを聞くと、非常に悩みながらも、喜んで耳を傾けていた。』
ここからは、過去に起こった出来事を回想して、マルコは書き記しています。もっとも、この福音書が書かれたのは、シモン・ペテロが殉教した後か、その前か、学者の意見は二つに分かれています。もし、ペテロの生前であるとするならば、執筆年代は紀元50年頃になり、ペテロの死後であるとするならば、紀元68年頃となります。
私は、個人的には前者であると思っています。なぜなら、パウロがマルコとルカの福音書と使徒の働きの執筆に大いに関わっている可能性が非常に高いからです。紀元68年には、パウロは殉教しています。パウロは、紀元65年~66年頃にローマで殉教したと伝えられています。
さて、ヘロデ・アンティパスの行なった、最も大きな罪は、バプテスマのヨハネの殺害であることは間違いありません。
神様は、このヨハネを遣わし、ヘロデとヘロデヤの罪を示され、悔い改めを迫りました。しかし、ヘロデは、ヨハネが聖い人であり、正しい人であることを知っていながら、妻ヘロデヤに同意し、ヨハネの命を奪ったのです。》