◇◆◇日々のみ言葉
2023年7月5日(水)
◎聖書箇所【マルコの福音書6章21節~29節】
6:21 ところが、良い機会が訪れた。ヘロデがその誕生日に、重臣や、千人隊長や、ガリラヤのおもだった人などを招いて、祝宴を設けたとき、
6:22 ヘロデヤの娘がはいって来て、踊りを踊ったので、ヘロデも列席の人々も喜んだ。そこで王は、この少女に、「何でもほしい物を言いなさい。与えよう。」と言った。
6:23 また、「おまえの望む物なら、私の国の半分でも、与えよう。」と言って、誓った。
6:24 そこで少女は出て行って、「何を願いましょうか。」とその母親に言った。すると母親は、「バプテスマのヨハネの首。」と言った。
6:25 そこで少女はすぐに、大急ぎで王の前に行き、こう言って頼んだ。「今すぐに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せていただきとうございます。」
6:26 王は非常に心を痛めたが、自分の誓いもあり、列席の人々の手前もあって、少女の願いを退けることを好まなかった。
6:27 そこで王は、すぐに護衛兵をやって、ヨハネの首を持って来るように命令した。護衛兵は行って、牢の中でヨハネの首をはね、
6:28 その首を盆に載せて持って来て、少女に渡した。少女は、それを母親に渡した。
6:29 ヨハネの弟子たちは、このことを聞いたので、やって来て、遺体を引き取り、墓に納めたのであった。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『6:21 ところが、ヘロデヤにとって良い機会がやって来た。ヘロデは、自分の誕生日に、重臣や、司令官や、ガリラヤの重立った人々を招いて、祝宴を催したとき、
6:22 ヘロデヤの娘がはいって来て、踊りをし、ヘロデや列席の人々も喜ばせた。それで、王は、この娘に、「何でも欲しい物があれば、上げよう」と言った。
6:23 また、「その方が望むのであれば、余の国の半分でもよいぞ。」と誓って言った。
6:24 そこで、その娘は出て行き、母親の所へ行って、「何をお願いしましょうか」と尋ねると、母親は即座に、「バプテスマのヨハネの首よ」と答えた。
6:25 その娘はすぐ王の前に行き、「今すぐに、バプテスマのヨハネの首を盆に載せて、持って来ていただきとうございます」と言って頼んだ。
6:26 王は非常に心を痛めたが、誓ってしまったのと、列席している人々の手前もあって、その娘の願いを退けることを好まなかった。
6:27 そこで、王は、すぐに護衛兵をやり、ヨハネの首を持って来るようにと命じた。護衛兵は行って、牢獄の中でヨハネの首を切った。
6:28 ヨハネの首が盆に載せて持って来られ、その娘に与えられると、娘は母親の所に持って行った。
6:29 ヨハネの弟子たちは、このことを聞き、やって来て、死体を引き取り、墓に葬った。』
この場面は、まさしくヘロデの宮殿において行なわれました。ヘロデ・アンティパスの誕生会が開かれ、重臣や、千人隊長や、ガリラヤのおもだった人などが招かれたとあります。この人々たちの中には、バプテスマのヨハネのことを知っていた人もいたに違いありません。しかし、ユダヤ人はいなかったと思われます。なぜなら彼らは異邦人と食卓の席を共にすることは、身を汚すことであったからです。
となりますと、ヘロデの重臣の中に、あるいは招かれた人々の中に、主イエスの忠実なる弟子が存在していたことになります。だからこそ、この記事をマルコが書き記すことが出来たのです。明日も同じ箇所からとなります。》