◇◆◇日々のみ言葉
2023年10月8日(日)
◎聖書箇所【マルコの福音書10章17節~22節】
10:17 イエスが道に出て行かれると、ひとりの人が走り寄って、御前にひざまずいて、尋ねた。「尊い先生。永遠のいのちを自分のものとして受けるためには、私は何をしたらよいでしょうか。」
10:18 イエスは彼に言われた。「なぜ、私を『尊い』と言うのですか。尊い方は、神おひとりのほかには、だれもありません。
10:19 戒めはあなたもよく知っているはずです。『殺してはならない。姦淫してはならない。盗んではならない。偽証を立ててはならない。欺き取ってはならない。父と母を敬え。』」
10:20 すると、その人はイエスに言った。「先生。私はそのようなことをみな、小さい時から守っております。」
10:21 イエスは彼を見つめ、その人をいつくしんで言われた。「あなたには、欠けたことが一つあります。帰って、あなたの持ち物をみな売り払い、貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、私について来なさい。」
10:22 すると彼は、この言葉に顔を曇らせ、悲しみながら立ち去った。なぜなら、この人は多くの財産を持っていたからである。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『10:17 イエスが道に出て行かれると、一人の人がイエスのみもとに走り寄り、御前にひざまずいて、尋ねた。「善い先生。救われるためには、どんなことをしたらよいでしょうか。
10:18 イエスは彼に言われた。「どうして、私を、『善い先生』などと言うのですか。あの人よりは善いとか、この人よりはましだとあなたがたは考えるかも知れません。しかし、他の人と比べた善などは、本当の善ではありません。本当に、『善い方』というのは、神お一人しかおられません。
10:19 戒めは、あなたもよく知っているはずです。『殺してはいけない。姦淫してはいけない。盗んではいけない。偽証を立ててはいけない。欺き取ってはいけない。父と母を敬え。』」
10:20 すると、その青年は言った。「先生。そのようなことでしたら、私は小さい時からずっと守ってきております。」
10:21 イエスは彼を見詰め、慈しんで言われた。「もしあなたが、今まで守ってきたことが完全だと思っているなら、そうでないことを知ってもらうために、一つのことを教えてあげましょう。帰って、自分の持ち物を全部売り払って、貧しい人たちに与えてしまいなさい。そうすれば、あなたは天に宝を蓄えることになります。それから、私の弟子になりなさい。」
10:22 ところが、この青年は、この言葉を聞くと顔を曇らせ、悲しみながら去って行った。たくさんの財産を持っていたからである。』
今回は、この出来事を全部掲載しました。現代訳では、「ひとりの人」ではなく、「青年」と訳しています。これは、他の共観福音書からの判断になります。また、現代訳では、解釈も入っており、「善い先生」と言う彼の判断には、彼自身の解釈、あるいは価値感が含まれていることが分かります。それゆえ、主は明確に、尊い方は、神おひとりのほかには、だれもいない、と言われます。》