• 2023年10月8日礼拝メッセージの概要

    ◎本日の聖書箇所【ルカの福音書2章21節~24節】(新約聖書p.111上段左側)
    2:21 八日が満ちて幼子に割礼を施す日となり、幼子の名はイエスとつけられた。胎内に宿る前に御使いがつけた名である。
    2:22 そして、モーセの律法による彼らのきよめの期間が満ちたとき、両親は幼子をエルサレムに連れて行った。
    2:23 それは、主の律法に「最初に胎を開く男子はみな、主のために聖別された者と呼ばれる」と書いてあるとおり、幼子を主に献げるためであった。
    2:24 また、主の律法に「山鳩一つがい、あるいは家鳩のひな二羽」と言われていることにしたがって、いけにえを献げるためであった。

    ◎メッセージ【主イエス・キリストの割礼とは?】
    《今日は、主イエスがベツレヘムに生まれてから、八日目の出来事について学びます。主は洞窟に掘られた家畜小屋において生まれましたが、親切な宿の女将さんもしくは主人によって、家が借りられたことは間違いありません。その家に、東方の三博士が贈り物を持ってやって来ることになりますが、それは、この八日間の出来事ではありません。
     これはあくまで私個人の推測にしか過ぎませんが、八日後、エルサレムに行き、幼子イエスの割礼を行ない、それからエン・カレムのザカリヤとエリサベツとヨハネの所にあいさつに行き、再びベツレヘムに戻ったと考えられるのです。そして、住民登録を終え、その夜に東方の三博士の訪問を受け、それからエジプトに逃避行したのではないでしょうか。
     さて、まずモーセの律法による、出産した女性のきよめの期間とは、「女が身重になり、男の子を産んだとき、その女は七日の間汚れ、月のさわりの不浄の期間と同じように汚れる。八日目には、その子の包皮の肉に割礼を施す。」(レビ記)』となっています。
     また、律法には、「最初に胎を開く男子はみな、主のために聖別された者と呼ばれる」と書いてあるように、幼子を神に献げるためでもあったのです。
     さて、彼らはエルサレムの神殿に行き、祭司の所に赴きます。そして、律法に従い幼子イエスに割礼が施されます。創世記には、次のように書かれています。
    『次のことが、私とあなたがたとの間で、また後の子孫との間で、あなたがたが守るべき私の契約である。あなたがたの中の男子はみな、割礼を受けなさい。あなたがたは自分の包皮の肉を切り捨てなさい。それが、私とあなたがたとの間の契約のしるしとなる。』と。
     そして、全焼のささげものと罪のきよめのささげもの(山鳩一つがい、あるいは家鳩のひな二羽)がなされることになります。ここから、主の家族は貧しい家族であったと思われていますが、確かにこの時には、彼らには羊を買う余裕はなかったようです。しかし、約33年後の将来において、神の子羊として十字架に掛けられることになる主イエスには、羊の犠牲は、あえて、必要なかったのではないかと、私は考えます。
     さて、主イエス・キリストが「割礼」を受けた最大の理由は、ご自身がお決めになられた「割礼」の痛みを知る為です。イザヤは、『まことに、彼は私たちの病を負い、私たちの痛みを担った。』と言っています。
     そして、もう一つの理由は、『この方はご自分の所に来られたのに、ご自分の民はこの方を受け入れなかった。』と、ヨハネが書き記しているように、主はユダヤ人のメシアとして、ダビデの家系に属する者として、純粋なユダヤ人としてお生まれになられたしるしなのです。 そして、一切罪を犯さず、律法をすべて守られ、成就されます。》

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