◇◆◇日々のみ言葉
2023年11月5日(日)
◎聖書箇所【マルコの福音書11章12節~14節】
11:12 翌日、彼らがベタニヤを出たとき、イエスは空腹を覚えられた。
11:13 葉の茂ったいちじくの木が遠くに見えたので、それに何かありはしないかと見に行かれたが、そこに来ると、葉のほかは何もないのに気づかれた。いちじくのなる季節ではなかったからである。
11:14 イエスは、その木に向かって言われた。「今後、いつまでも、だれもおまえの実を食べることのないように。」弟子たちはこれを聞いていた。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『11:12 翌日、彼らがベタニヤを出たとき、イエスは空腹を覚えられた。
11:13 葉の茂ったいちじくの木が遠くに見えたので、実がありはしないかと思って見に行かれたが、葉のほかは何もなかった。いちじくの実のなる季節ではなかったのである。
11:14 イエスは、その木に向かって言われた。「これからは、いつまでも、実が成らないだろう。」弟子たちはこれを聞いていた。これは、イスラエル民族の運命を象徴するものであった。』
ユダヤでは、いちじくは好んで食べられていたようです。また、ユダヤ暦では、午後6時から新しい一日が始まります。しかし、新約聖書は、古代ギリシャ語で書かれており、時には、私たちが現在用いていますローマ暦の時制が使用されている場合もあるのです。
ここでは、ローマ暦であって、主イエスの一行は、エルサレム入場の後、ベタニアのマルタとマリアの家に戻って宿泊し、そして次の日の朝に、再びエルサレムに向かわれた時の出来事となります。
この時、もちろん主イエスは、朝食をすましていると思われますが、なぜか空腹を覚えられたのです。
そして、葉の茂ったいちじくの木が遠くに見えましたので、実がありはしないかと思って、主は見に行かれました。
しかし、いちじくの実はなく、葉ばかりであったと言うのです。いちじくは、一年に二回実がなることもあったようです。春いちじくと秋いちじくです。
主は、弟子たちに聞こえるように言われました。
「今後、いつまでも、だれもおまえの実を食べることのないように。」(新改訳)
「これからは、いつまでも、実が成らないだろう。」(現代訳)
そして、現代訳では、あえてこの言葉の意味を注解しています。すなわち、『これは、イスラエル民族の運命を象徴するものであった。』と。》