◇◆◇日々のみ言葉
2023年12月23日(土)
◎聖書箇所【マルコの福音書14章1節~2節】
14:1 さて、過越の祭りと種なしパンの祝いが二日後に迫っていたので、祭司長、律法学者たちは、どうしたらイエスをだまして捕え、殺すことができるだろうか、とけんめいであった。
14:2 彼らは、「祭りの間はいけない。民衆の騒ぎが起こるといけないから。」と話していた。
◎ショートメッセージ
《今日から、マルコの福音書は第14章に入って行きます。現代訳を掲載します。
『14:1 さて、過越の祭りとそれに続くイースト菌種なしのパンの祭りが、二日後に迫っていたので、祭司長、律法学者たちは、策略によってイエスを捕え、殺してしまおうと、相談した。
14:2 彼らは言った。「祭りの間はいけない。民衆が暴動を起こすといけないから。」』
ユダヤ人にとって、最も大切な祭りは、「過越の祭り」であることに間違いありません。
そして、ここに出て来ます「種なしパンの祝い」とは、別名「種なしパンの祭り」とも言われ、出エジプトを記念して、過越の祭りに続いてアビブ(別名ニサン)の月の15日から7日間、種を入れないパンを食べて守られました。
第1日と第7日には聖なる会合があり、安息日と同じで、労働は許されませんが、それ以外の日は、安息日でなければ働いてもよしとされていました。主イエス様や使徒の時代にもこれらの祭は行われていたのです。
この時、過越の祭りが二日後にせまっていたとするならば、この日は、金曜日であったと思われます。つまり、主イエス様が十字架に掛けられる「聖金曜日(カトリック用語)の一週間前となります。
この時、サンヘドリンにおいて、「大祭司カヤパと、祭司長や律法学者たちが集まって相談したというわけです。主イエス様を陥れて、十字架につけることを。
一週間後には、祭りが始まってしまいます。彼らは、何とかしてその前に決着をつけることを決意していたのです。
「祭りの間はいけない。民衆の騒ぎが起こるといけないから。」と。》