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2024年2月4日礼拝メッセージの概要
◎本日の聖書箇所【ルカの福音書4章1節～4節】(新約聖書p.115上段右側)
4:1 さて、イエスは聖霊に満ちてヨルダンから帰られた。そして御霊によって荒野に導かれ、
4:2 四十日間、悪魔の試みを受けられた。その間イエスは何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた。
4:3 そこで、悪魔はイエスに言った。「あなたが神の子なら、この石に、パンになるように命じなさい。」
4:4 イエスは悪魔に答えられた。「『人はパンだけで生きるのではない』と書いてある。」◎特別メッセージ【悪魔の試み(そのⅠ)】
《今日から、またルカの福音書に戻ります。マルコの福音書における平行同一記事では、
『そのころ、イエスはガリラヤのナザレからやって来て、ヨルダン川でヨハネからバプテスマを受けられた。イエスは、水の中から上がるとすぐに、天が裂けて御霊が鳩のようにご自分に降って来るのをご覧になった。すると天から声がした。
「あなたは私の愛する子。私はあなたを喜ぶ。」
それからすぐに、御霊はイエスを荒野に追いやられた。イエスは四十日間荒野にいて、サタンの試みを受けられた。イエスは野の獣と共におられ、御使いたちが仕えていた。』と、短く簡潔に書き記しています。
まず、悪魔と悪霊どもは、主イエスが公生涯を始める前までは、イエスが神の御子であり救い主であることを知らなかったに違いありません。しかし、彼らが、ついにそれを知る時が来ます。それが、ヨハネによるバプテスマの時なのです。
「あなたは私の愛する子。私はあなたを喜ぶ。」
この声を、直にその耳で聞いたのは、バプテスマのヨハネ、アンデレとゼベタイの子ヨハネであり、そして悪魔なのです。
マルコは、「御霊はイエスを荒野に追いやられた」と書き記していますが、大切な真理は、試練は神様からやって来ますが、誘惑は悪魔から来るものです。似たような感じなのですが、真意は、全く真逆と言っても良いほどなのです。
試練とは、その人を通して神様の栄光が現わされるものであり、誘惑とは、自分の欲深さから罪に陥れる悪魔の策略の何ものでもありません。
主イエスのこの場合には、父なる神様と聖霊は、私たちと同じく真の人であった主イエスに試練を与えられた、と言っても良いかと思われます。
ここで、主イエスは40日40夜にわたって悪魔の試み、誘惑を受けるのですが、この数字は、旧約聖書には何回か出て来ます。最初は、ノアの箱船の時です。大雨が四十日四十夜、地に降り続いた、とあります。そして次は、モーセがシナイ山で、十戒が書かれた石版を神様から授かる時のことです。
そして、三度目が今日の聖書箇所でして、人類の歴史の大きな変わり目に、この数字が出て来ます。すなわち、旧世界が滅ばされる時、そして、最初の契約であるシナイ契約が結ばれる時、そして、主イエス様が真の救い主になられる時なのです。
さて、悪魔は四十日四十夜にわたって、あらゆる限りの誘惑をしました。そして、最後に、三つの大きな誘惑を仕掛けて来たのです。
今回は、その内の最初の誘惑について、共に考えて見ましょう。
主イエスは、四十日間、何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた、とあります。その時、悪魔はこうささやきます。
「あなたが神の子なら、この石に、パンになるように命じなさい。」
これは、決して冗談ではありません。主は、成そうと思えば、簡単にそう出来たのです。しかし、主は、あえてそうはされず、悪魔にこう答えます。
「『人はパンだけで生きるのではない』と書いてある。」
ここで誤解しないでほしいと思います。私たちの父なる神様は、私たちにパン(日々の糧)が必要なことは、百も承知です。しかし、私たちは霊的存在なのです。肉の体があるように霊の体もあるのです。霊的な糧を得る必要が、私たちにはあるのです。
それゆえ、主イエスを通して､私たち、神の子どもたちに約束されたのです。
『ですから、何を食べようか、何を飲もうか、何を着ようかと言って、心配しなくてよいのです。あなたがたにこれらのものすべてが必要であることは、あなたがたの天の父が知っておられます。まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。』と。
私たちは、霊的存在として創造されました。本当の私は、「魂を持って霊｣であって、肉体を家として、そこに住んでいます。
体に食物が必要であると同じく、霊にも食物が必要なのです。その食物とは、み言葉です。私たちの霊が、十分にみ言葉で満たされ、燃やされているなら、その健康的な良い状況は、傷つき疲れた心(魂)に、そして、疲れまたは病んでいる体にも大きな影響を与え、癒されることになるのです。それだからこそ、神の子どもである私たちは、毎日、み言葉(聖書)を食べなければならないのです。》
