◇◆◇日々のみ言葉
2024年2月8日(木)
◎聖書箇所【マルコの福音書14章55節~56節】
14:55 さて、祭司長たちと全議会は、イエスを死刑にするために、イエスを訴える証拠をつかもうと努めたが、何も見つからなかった。
14:56 イエスに対する偽証をした者は多かったが、一致しなかったのである。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『14:55 さて、祭司長たちとそこで開かれていたユダヤ人議会は、イエスを死刑にするという判決をすでに決めていて、その後、それに合う証拠を求めていたが、何も見つからなかった。
14:56 イエスに対して偽証をする人は沢山出て来たが、証拠は合わなかった。』
祭司長たちと全議会とは、ユダヤ最高議会サンヘドリンのことです。彼らは、モーセ五書すなわち律法を厳格に重んじる者たちでした。しかし、主イエスに対する裁判では、彼らは、真っ向から律法を破り犯したのです。
裁判において、すでに死罪と判決を決めて、それに見合う証拠を探し求めるとは、何という神様を畏れない仕草ではありませんか。
しかも、議会は偽証を求めたのです。
十戒の第九戒には、
『あなたの隣人に対し、偽証してはならない。(申命記5:20)』と書かれています。
この時のユダヤ人最高議会の犯した罪は、いかばかりであったことでしょう。結局彼らの中の多くの者たちは、律法に従って生きている人々ではなく、そのことを用いて、聖都エルサレムにおいて、大きな権力を持っていたいがためなのです。それゆえ、神様は紀元70年に、この都市を徹底的に滅ぼされたのです。
尾山令仁先生は、主イエス様を十字架につけた、ユダヤ人最高議会、すなわち大祭司、律法学者たち、民の長老たちに対する裁きは、この時に成就し、そして終わったと言われました。
そして、それから約1900年が経った後、ユダヤ人たちは、約束の地に戻ることが出来たのです。そしてイスラエルが建国されることになったのです。》