◇◆◇日々のみ言葉
2024年2月10日(土)
◎聖書箇所【マルコの福音書14章60節~62節】
14:60 そこで大祭司が立ち上がり、真中に進み出てイエスに尋ねて言った。「何も答えないのですか。この人たちが、あなたに不利な証言をしていますが、これはどうなのですか。」
14:61 しかし、イエスは黙ったままで、何もお答えにならなかった。大祭司は、さらにイエスに尋ねて言った。「あなたは、ほむべき方の子、キリストですか。」
14:62 そこでイエスは言われた。「私は、それです。人の子が、力ある方の右の座に着き、天の雲に乗って来るのを、あなたがたは見るはずです。」
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『14:60 すると大祭司は立ち上がって、真中に進み、イエスに聞き出して言った。「その方は何も答えないのか。彼らはその方に不利な証言をしているが、どうなのか。」
14:61 しかし、イエスは黙ったまま、何も答えられなかった。そこで、大祭司は再び聞き出して言った。「その方は、あがめられるべき神の子キリストなのか。」
14:62 イエスは言われた。「その通りです。私が、ダニエルの預言通り、天のお父様の御座に着き、天の雲に乗って、裁き主として来るのを、あなたがたは見ることになります。」』
これは、第二回目の宗教裁判となります。裁判官は、当時の大祭司であったカヤパです。ユダヤ最高議会の議長は当時の大祭司が務めることになっていました。
主イエスはすでに、先の大祭司アンナスの裁判は受けています。しかし、裁判と言っても事情徴収と言った方が正しいかも知れません。ただ、この時エルサレムにおいて、真の実権を握っていたのは、カヤパのしゅうとであったアンナスでした。
よって、主イエスを捕らえた民の長老やパリサイ人たちは、はじめにアンナスの所に連れて行ったというわけです。
カヤパは、主イエスに問いただします。
「何も答えないのですか。この人たちが、あなたに不利な証言をしていますが、これはどうなのですか。」
実際には、このようなていねいな物言いではなく、現代訳のような厳しい言い方であったと思われます。
「その方は何も答えないのか。彼らはその方に不利な証言をしているが、どうなのか。」と。
しかし、考えて見て欲しいと思います。カヤパの前に立っておられるお方がどなたなのか、と言うことを。
この、ユダヤ最高議会は、何と自分たちの民族を選民として下さったお方を裁いているのです。人間が創造主なる神様を裁いているのです。
何と怖れ多いことなのでしょうか。明日も同じ箇所からとなります。》