◇◆◇日々のみ言葉
2024年2月26日(月)
◎聖書箇所【マルコの福音書15章8節~10節】
15:8 それで、群衆は進んで行って、いつものようにしてもらうことを、ピラトに要求し始めた。
15:9 そこでピラトは、彼らに答えて、「このユダヤ人の王を釈放してくれというのか。」と言った。
15:10 ピラトは、祭司長たちが、ねたみからイエスを引き渡したことに、気づいていたからである。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『15:8 それで、群衆が押しかけて来て、いつものようにしてほしいと要求し始めたので、
15:9ピラトは彼らに答えて、「このユダヤ人の王を釈放してもらいたいのか。」と言った。
15:10ピラトは、祭司長たちがイエスを引き渡したのが、彼らのねたみのためであることを知っていたのである。』
ローマ総督ピラトは、毎年、「過越の祭」には、人々の願う囚人をひとりだけ赦免するのを例としていました。これは、ユダヤ人への人気取りの為にしていたのです。
その時、バラバ・イエスという者が牢に入っていました。伝承によりますと、ローマに対して暴動を起こし、ローマ兵を殺害した罪で捕らえられていたのです。
見かけではローマに服従している「ユダヤ人」に取っては、彼は英雄でもありました。この時、ゴルゴタの丘には三本の十字架が立てられることになっていたので、主イエスの右と左の十字架につけられた者は、バラバの仲間であったと思われます。なぜなら、人殺しをした暴徒たちと一緒にバラバは牢にはいっていたからです。
それで、群衆は「アントニア要塞」まで進んで行って、毎年のようにしてもらうことを、ピラトに要求し始めたのです。もっとも、群衆をそのように仕向けたのは、ユダヤ議会の議員たちでありました。
ピラトは、彼らに言います。
「このユダヤ人の王を釈放してくれというのか。」
この言葉も、聖霊様が言わせたものです。しかもピラトは、真実と真理を群衆に語っています。本人は、主イエスを馬鹿にして、そう言ったと思っていますが。
また、ピラトは、祭司長たちが、ねたみからイエスを引き渡したことに、気づいていたとあります。と言うことは、ピラトは、エルサレムにおいて、主イエスが行なっていた奇跡と御わざのうわさを知っていたことになります。
もしかしましたら、ピラトは、この時ではなく、実は、主イエスの公生涯が始まったごく初期から、主イエスのことを、知っていた可能性があるのです。
また、この時、始めてピラトは主イエスに会ったのではなく、三回目であったとも考えられるのです。明日も同じ箇所からとなります。》