◇◆◇日々のみ言葉
2024年3月27日(水)
◎聖書箇所【マルコの福音書15章42節~43節】
15:42 すっかり夕方になった。その日は備えの日、すなわち安息日の前日であったので、
15:43 アリマタヤのヨセフは、思い切ってピラトのところに行き、イエスのからだの下げ渡しを願った。ヨセフは有力な議員であり、みずからも神の国を待ち望んでいた人であった。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『15:42 すでに夕方になっていた。その日は安息日の前日で、安息日の備えをする日であったので、
15:43 アリマタヤのヨセフは、思い切ってピラトの所に行き、イエスの遺体の下げ渡しを願い出た。彼は、ユダヤ人議会の有力な議員であり、神の国を待ち望んでいた信者であった。』
ここで、突然に「アリマタヤのヨセフ」が登場します。まず、「アリマタヤ」とは、「高い所」を意味するヘブル語の複数形ラーマータイムに定冠詞がついた語形をギリシヤ語に音訳した地名と言われています。
第Ⅰサムエル記に登場する、預言者サムエルの故郷ラマと同一で、エフライム山地の西部、ルダの東北東約15キロの所にある現在のレンティスと同定されています。
このユダヤの町の出身者であり金持ちのヨセフは、サンヘドリン議員の一人でした。彼は、神の国を強く待ち望んでおり、主イエスの隠れた支持者の一人となり、この時には、ローマ総督ポンテオ・ピラトに主イエスの御からだの引き取りを申し出たとなっています。
また、もう一人のサンヘドリン議員であったニコデモと共に、主イエスの御からだを十字架から取り下ろして、亜麻布に包み、園の中にあった新しい自分の墓に納めたのです。
この行為に対して、サンヘドリン議会は、後に、アリマタヤのヨセフとニコデモの二人を厳しく罰することになります。その覚悟の元に、彼らは、自分たちが主イエスの弟子であることを、公にしたのです。
まさしく、地位も何もかも捨てて、主イエスに付き従ったのです。》