◇◆◇日々のみ言葉
2024年7月6日(土)
◎聖書箇所【第Ⅰコリント人への手紙5章6節~8節】
5:6 あなたがたの高慢は、よくないことです。あなたがたは、ほんのわずかのパン種が、粉のかたまり全体をふくらませることを知らないのですか。
5:7 新しい粉のかたまりのままでいるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたはパン種のないものだからです。私たちの過越の小羊キリストが、すでにほふられたからです。
5:8 ですから、私たちは、古いパン種を用いたり、悪意と不正のパン種を用いたりしないで、パン種のはいらない、純粋で真実なパンで、祭りをしようではありませんか。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『5:6 あなたがたが自分たちのことを、ことごとに誇るのは、よくないことだ。こんな状態で誇ることなどできるものではない。あなたがたは、ほんのわずかのイースト菌が、粉全体をふくらませることを知らないのか。
5:7 新しい粉のかたまりとなるために、古いイースト菌を取り除きなさい。その一人の人を教会から除名してしまうことだ。というのは、旧約時代の過越の祭の子羊にあたるキリストは、もうすでに十字架上で死なれたのだから。
5:8 そういうわけで、私たちは、過越の祭に続いて、イースト菌無しのパンの祭を祝うように古いイースト菌である悪意や邪悪を取り除き、イースト菌の入っていない純粋で真実なパンとなって、教会を前進させて行こうではないか。』
使徒パウロは、主イエスと同じように「たとえ」を用いて、教えています。特に新改訳は、ギリシャ語原文をそのまま訳していますから、非常に分かりにくくなっています。 その点、現代訳は、出来る限り分かりやすくする為に、意訳されているのです。しかし、それであっても、この箇所は難しいと言えるでしょう。
「パン種」あるいは「イースト菌」とは、教会内で問題を起こしている人のことを指しています。しかも、その人の中には悪意があることを明らかにしています。
尾山先生の牧会経験において、実際にそのような人が教会に存在していたのです。もちろん、その人が悔い改めれば、また集うことを許されましたが、そのような人は、残念ながら、繰り返します。なぜなら、その人の中に悪意や邪悪な思いがあるからです。
多くの場合、その人が、「人を赦していないことに問題がある」と言われました。それゆえ、現代訳において、「キリストは、もうすでに十字架上で死なれたのだから」となっているのです。自分の罪が赦されたのですから、人の罪をも赦すべきです。》