◇◆◇日々のみ言葉
2024年8月22日(木)
◎聖書箇所【第Ⅰコリント人への手紙7章39節~40節】
7:39 妻は夫が生きている間は夫に縛られています。しかし、もし夫が死んだなら、自分の願う人と結婚する自由があります。ただ主にあってのみ、そうなのです。
7:40 私の意見では、もしそのままにしていられたら、そのほうがもっと幸いです。私も、神の御霊をいただいていると思います。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載します。
『7:39 妻は夫が生きている限り、法的には夫に縛られているが、夫が死ねば、だれと結婚しても自由である。ただし、主を信じる者とでなければならない。
7:40 しかし、私の考えは、再婚しない方がもっと、幸いだと思う。神の御霊に教えられて、こう言うのである。』
新改訳と現代訳では、かなり訳が異なっています。パウロは、ここでは、やもめに対する勧めをしています。
「ただ主にあってのみ、そうなのです」と言う訳は、今一つ日本語にはなっていません。現代訳では、「ただし、主を信じる者とでなければならない」となっており、この方が、パウロの伝えたい真意を明確に表わしているかと思われます。
そして、その後では、再婚せずに、そのままでいることを勧めています。さて、当時のユダヤには、多くのやもめが存在していました。特にエルサレム教会には、多くのディアスポラであったユダヤ人のやもめがいたのです。なぜなら、女性よりも男性の寿命の方が短かったからです。このことは、今の日本でも同じですね。
再婚しなければ、「神の御霊をいただいていると思う」となっていますが、すでに聖霊降臨は過去のことになっていますから、再婚しても、またそのままでやもめでいたとしても、聖霊に満たされることは、本人次第となるわけです。
ただ、不思議に思うことがあります。パウロは、夫を亡くした妻について書き記していますが、妻を亡くした男やもめについては、何も言っていないことです。これは、男性中心の社会だからだと思われます。》