◇◆◇日々のみ言葉
2024年9月10日(火)
◎聖書箇所【第Ⅰコリント人への手紙9章12節】
9:12 もし、ほかの人々が、あなたがたに対する権利にあずかっているのなら、私たちはなおさらその権利を用いてよいはずではありませんか。それなのに、私たちはこの権利を用いませんでした。かえって、すべてのことについて耐え忍んでいます。それは、キリストの福音に少しの妨げも与えまいとしてなのです。
◎ショートメッセージ
《昨日と同じ箇所からとなります。再度となりますが、現代訳を掲載します。
『9:12 あなたがたに御言葉を語った他の人々に対しては、あなたがたが献金しているのだから、私たちも受けてよいはずではないか。しかし、私たちはそれを受けようとはしなかった。それは、私たちがキリストの福音を宣べ伝える妨げにならないようにするためであり、そのためじっと耐えてきた。』
コリント教会には、シモン・ペテロを始め、預言者アポロなどが、滞在し導いて来ました。彼らに対して、多くの献金が行なわれたことを、パウロは指摘しています。
最も、その結果、パウロ派、ペテロ派、アポロ派、キリスト派と分裂分派してしまったことも事実だったのです。
なぜ、パウロとシラスが、コリント教会からの献金を辞退したのか詳細については、推測するしかないのですが、パウロによって救われたコリントのユダヤ人会堂管理人クリスポ一家、そして、同じく神を恐れるテテオ・ユストと言う異邦人の家族それぞれの立場に対する、パウロならでの配慮ではなかったのかと思われるのです。
クリスポは、主イエスを信じたことにより、会堂管理人の仕事を剥奪されたはずです。また、コリントのシナゴークの隣において、大きな私的な講堂を持っていたテテオ・ユストに対しても、ユダヤ人からの迫害や妨害があったとも考えられます。
なぜなら、パウロは、この講堂を午後借りて、一年半年にも及んで福音を大胆に伝えたからです。彼らの経済的な状況を鑑みて、パウロとシラスは献金を辞退したのではないでしょうか。》