◇◆◇日々のみ言葉
2025年9月7日(日)
◎聖書箇所【ピリピ人への手紙1章6節】
1:6 あなたがたのうちに良い働きを始められた方は、キリスト・イエスの日が来るまでにそれを完成させて下さることを私は堅く信じているのです。
◎ショートメッセージ
《現代訳を掲載いたします。
『1:6 あなたがたのうちに救いの御業を始められた神は、キリスト・イエスが再び来られる時に、その救いを完成させて下さることを、私は確信している。』
ピリピ教会を造られたのは、主イエスです。新約聖書時代、ピリピは軍事的にも通商的にも重要な位置を占め、ローマ帝国マケドニヤ州、第一の都市になっていました。
住民は、ローマ人が退役軍人等の軍関係を中心に約半分、ギリシヤ人が半分で、少数のユダヤ人もいましたが、彼らは会堂を建てるほどの数(男性が5人以上必要)ではなく、川岸の「祈り場」で集会をしていたのです。
使徒パウロはシラスとテモテ、そしてルカと共に、第Ⅱ回伝道旅行の際、この町に短期間滞在し伝道しました。この時、紫布の商人ルデヤとその家族が救われ、最初の信者となったのです。
その後、パウロとシラスが占いの霊につかれた女奴隷の解放事件で、不当に投獄された際、彼らの導きによって、牢の看守とその家族が奇跡的に救われ、教会に加えられました。こうしてヨーロッパ最初の教会がこの町に誕生したのです。
パウロは第Ⅲ回伝道旅行の際にもこの町を訪ねています。後年ローマからピリピ教会に書き送ったのが、この「ピリピ人への手紙」なのです。
ピリピ教会はしばしばパウロに献金を送ったり、ローマの獄中にいたパウロのためにエパフロデトを派遣したりして、新約聖書時代の中でも模範的な教会の一つとして挙げられています。
現在はフィリベドジクと呼ばれ、町の門、アクロポリス、広場、商店、図書館、体育場、野外劇場、「パウロの教会」などの遺跡が残されています。》