• 日々の御言葉 2025年10月23日(木)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2025年10月23日(木)

    ◎聖書箇所【ピリピ人への手紙3章4節】
    3:4 ただし、私は、人間的なものにおいても頼むところがあります。もし、ほかの人が人間的なものに頼むところがあると思うなら、私は、それ以上です。

    ◎ショートメッセージ
    《現代訳を掲載いたします。
    『3:4 私自身について言えば、ユダヤ人として誇りとすべきことは、無いわけではない。もし、だれかがそういうことを誇るなら、私はそれ以上に誇るものを持っている。』

    使徒パウロは、今ローマの獄中にいます。そして、ローマ皇帝ネロの裁判を受ける為に待機しているのです。その獄中において、ピリピ教会に書き送ったのが、このピリピ人への手紙となります。おそらく、ピリピ教会員でもあったパウロの弟子エパフロデトが、この手紙を持って行ったと考えられます。
    ピリピ教会は異邦人の教会です。そこへ、ユダヤ人の偽教師が忍び込んだ来たのです。彼らは、自分たちが選民であることを大きく誇っていたのです。それに対して、パウロ自身も同じユダヤ人として、誇るものを持っていることをここで明らかにしています。

    特に、ユダヤ人であるならば、ユダヤの歴史において、最大のラビとも言われたラバン(ラビの中のラビ)ガマリエルの弟子であったことは、どんなユダヤ人であっても、かなうことのない経歴であったのです。
    今で言うならば、アメリカのハーバード大学院卒とも言えるでしょうか。いや、もっとそれ以上だと思うのです。
    世の中には、「頭が良い」と言える人はたくさんいます。しかし、民族として考えますと、ユダヤ人ほど頭の良い民族はいないと思うのです。なぜなら、神様の選民だからです。そして、その中においても、サウロほどの人物はいなかったに違いありません。

    しかし、そのことをパウロは、「人間的なもの」と言っています。つまり、この世のことなのです。もちろん、この世における地位も大切ですし、粗末に扱うものでは決してありません。しかし、神の子どもとされたことよりも、かけがえのないものは、無いのです。》

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