• 日々のみ言葉 2015年12月11日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2015年12月11日(金)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書9章4節】
    9:4 また、エリヤが、モーセとともに現われ、彼らはイエスと語り合っていた。

    ◎ショートメッセージ
    『ピリポ・カイザリヤに来ていた主イエスは、ペテロとヤコブとヨハネだけを連れて、ヘルモン山に導いて行かれた。そして彼らの目の前で御姿が変わった。その御衣は、非常に白く光り、世のさらし屋では、とてもできないほどの白さであった。
     まさしくこの世には存在しない白さであった。これは主イエスが本来持っておられた、神としての栄光が、御衣を通して現わされたのである。

     誰のために。
     十二使徒の中において、やがて中心的働きをすることになる三人の側近の弟子たちのために。

     何のために。
     ペテロとヤコブとヨハネが、本当に主イエスこそが、キリストであることを知るために。
     それゆえ、エリヤとモーセが現われたのである。
     エリヤこそは、預言者の第一人者である。モーセは律法の第一人者である。それは、旧約聖書全体を指すという意味であり、旧約聖書に預言された「救い主」なる「メシヤ」こそが、イエスであることを、三人の弟子たちにしっかりと刻み込ませるためにである。

     不思議なことは、「どうしてペテロとヤコブとヨハネが、一度も会ったはずのないエリヤとモーセが分かったのか」、と言うことだ。

     聖書には書かれていないが、主イエスが弟子たちに紹介したのかも知れないし、またエリヤとモーセが、自己紹介したかも知れない、と尾山令仁師は解釈している。

     大切なことは、本当にエリヤとモーセが現われたのであり、その光景を彼らが目撃したことにある。

     主イエスの変貌と、旧約聖書を代表する二人の偉大な人物の出現。
     これ以上はない、ドラマティックな設定と言えないだろうか。

     主イエスは、エリヤとモーセと語り合っていた。
     では一体何を語り合っていたのであろうか。

     ルカは、このように書き記している。
    『しかも、ふたりの人がイエスと話し合っているではないか。それはモーセとエリヤであって、栄光のうちに現われて、イエスがエルサレムで遂げようとしておられるご最期についていっしょに話していたのである。(ルカの福音書9:30~9:31)』

     「イエスがエルサレムで遂げようとしておられるご最期」とは、もちろん十字架である。
     しかしこの時点では、弟子たちは、まだ霊的に目が開かれてはおらず、理解することが非常に難しかった。
     それだからこそ、この後、シモン・ペテロは意味不明なことを申し出るのである。
     ともあれ、彼らは、生涯いや永遠に忘れることの出来ないほどの、大きな体験をしたのだ。主イエスが、その体験をさせたのである。主イエスが計画されたのだ。

     神に出会う。神を知る。それこそが、信仰の原点である。》

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