◇◆◇日々のみ言葉
2015年12月28日(月)
◎聖書箇所 【マルコの福音書9章25節】
9:25 イエスは、群衆が駆けつけるのをご覧になると、汚れた霊をしかって言われた。「おしとつんぼの霊。わたしが、おまえに命じる。この子から出て行きなさい。二度と、はいってはいけない。」
◎ショートメッセージ
『主イエスは、父親の信仰が成長したのを見計らった。不信仰であった父親は、この時、聖霊なるお方に触れられたのかも知れない。
すると、群衆が駆けつけて来るのが見えた。
多くの人々が、弟子たちと共にいたはずである。また、そこには律法学者もいた。
しかし、遠くの方から群衆が駆けつけて来たのである。この群衆は一体、何であろうか。
主イエスは、側近の三人の弟子たちと共に、ヘルモン山に「祈り」に出かけた。そして三人の弟子たちに、すなわちシモン・ペテロとゼベタイの子ヤコブとヨハネに、ご自身が、旧約聖書に預言された「メシヤ」であることを示された。そして、村に戻られた。
主イエスが戻って来られたことを知って、ピリポ・カイザリヤの町に誰かがそのことを伝えに走ったと思われる。
それゆえ主イエスに、病を癒やしてもらう為に、また問題を解決してもらう為に、群衆が殺到して来たのである。
この時、主イエスは、癒しと悪霊追い出しのミニストリーよりも、弟子訓練に重きを置き始めていた。なぜなら弟子たちと共に過ごせる時間が少なくなって来たからである。
主イエスの、「メシヤ」として、「キリスト」としての宣教活動は三年半年であった。もちろん、そんな事は弟子たちは知るすべもない。主イエスだけがご存じであった。
また主イエスが弟子たちに、ご自身の「十字架」のことを預言したとしても、あえて弟子たちは、そのことを主イエスに尋ねることも、互いの間で話題にすることも恐れていたからである。
時間は過ぎて行く。タイムリミットはやって来る。
主イエスは、その群衆からのがれる為にも、急がれた。
「おしとつんぼの霊。わたしが、おまえに命じる。この子から出て行きなさい。二度と、はいってはいけない。」
主イエスの、この言葉に注目すべきである。
まず主イエスは、はっきりと「おしとつんぼの霊」と、その正体をあばいている。
次に「私が」、つまり主イエスが命じておられる、と言うことだ。
これは、主イエスがどなたであるのかを、悪霊は十分知っていることである。また主イエスの命令に従わなくてはならないことも、知っている。
なぜ従うのか。それは創造主なる神であられるからだ。絶対的権威者なるお方であるからだ。
そして、最後に主イエスが言われたことは、「この子から出て行け。二度と、はいってはいけない。」であった。
この「おしとつんぼの霊」は、出て行った後、二度と息子に取り憑くことは出来なくなると言うことである。何と言う権威であろうか。
主イエスは、多くの人々の病を癒やされた。お直しになられた。また当時のユダヤにおいての最大の問題、悪霊からの解放のミニストリーをなされた。
しかし、メシヤとして働かれてから、4回目のユダヤ最大の祭である「過越の祭」が、近づきはじめている。
いよいよ、「十字架」の後、その働きを委ねて行くことになる「使徒たち」への訓練を、優先するべき時が来たのである。》