◇◆◇日々のみ言葉
2016年3月12日(金)
◎聖書箇所 【マルコの福音書12章18節】
12:18 また、復活はないと主張していたサドカイ人たちが、イエスのところに来て、質問した。
◎ショートメッセージ
《ユダヤ最高議会であるサンヘドリンは、次々に刺客をイエス様の所に送って来ました。
まず最初にパリサイ人とヘロデ党の者たちを送って来たのですが、主イエス様の素晴らしい答えと教えに、彼らは驚嘆し、もうそれ以上質問することが出来なくなってしまったのです。
次に送られて来たのが、「サドカイ人」たちです。
「サドカイ人」とは、サドカイ派に属している人々のことです。この名前がどこから来ているのかと言うことについては、諸説ありますが、最も有力なのは、祭司ザドクから来ていると言うものです。サドクあるいはツァドクとも言います。
ダビデ、ソロモンの時代に、エブヤタルの失脚に伴って、祭司の指導者として活躍したツァドクのことを指します。
『そこで、祭司ツァドクと預言者ナタンとエホヤダの子ベナヤ、それに、ケレテ人とペレテ人とが下って行き、彼らはソロモンをダビデ王の雌騾馬に乗せ、彼を連れてギホンへ行った。祭司ツァドクは天幕の中から油の角を取って来て、油をソロモンにそそいだ。そうして彼らが角笛を吹き鳴らすと、民はこぞって、「ソロモン王。ばんざい。」と叫んだ。』(第一列王記1:38~1:39)』
この「ツァドク」の流れを汲む人たちのことです。
このサドカイ派の人々は、そのほとんどが祭司でしたので、神殿で働くところから、国の支配者たちと組んで、上流階級を形成し、自分たちの権利と利益を守ることにしか関心がなく、非常に保守的でした。
彼らは、パリサイ派とは違い、ヘブル語の旧約聖書の三大区分である「モーセ、預言者、諸書(詩篇)」のうち律法であるモーセ五書だけを重んじ、あとの預言書や諸書を全く無視しました。
パリサイ派は、三大区分のどれも重視しましたが、律法についての見解はサドカイ派の人たちと違っていました。サドカイ派の人たちは、モーセの五書の律法を重んじる時に、それだけを重んじたのに対して、パリサイ派は、その解釈とも言うべきもの、つまりミシュナー(昔の人の言い伝え)も同時に重視したのです。
さてサドカイ派の人々の一番大きな特徴は、超自然的なこと、すなわち奇蹟を信じなかったことです。つまり自分の理性や知性で理解出来ることしか、彼らは信じることが出来なかったのです。
現在でもそのような人々は、たくさん存在しています。これは未信者の方のことではありません。クリスチャンと自称する人々の中に、奇蹟を信じない人々が、多く存在することを言っているのです。
主イエス様は「奇蹟」を行なわれました。今でも奇蹟は起こります。奇蹟はあります。》