• 日々のみ言葉 2016年3月26日(土)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年3月26日(土)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書12章35節】

    12:35 イエスが宮で教えておられたとき、こう言われた。「律法学者たちは、どうしてキリストをダビデの子と言うのですか。」

    ◎ショートメッセージ

    《主イエス様に、質問した律法学者は、主イエス様から、「あなたは神の国から遠くない。」、と言うお褒めの言葉をいただき、喜んで帰って行きました。その後、もう誰も質問する者はいなかったと、マルコは書き記しています。

     そこで、今度は主イエス様が、まだそこに残っていたパリサイ人たちに、質問したと言うわけです。

    「律法学者たちは、どうしてキリストをダビデの子と言うのですか。」

     ここで、主イエス様が言われた「キリスト」とは、もちろんご自身を指していますが、彼らには、そのことが全く見えないのであり、彼らのメシヤ感について質問しておられるのです。

     イスラエル最大の王は、間違いなく「ダビデ」です。旧約聖書には、そのダビデの子孫から、メシヤ(キリスト)が生まれることが、預言されています。

    『エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ。その上に、主の霊がとどまる。それは知恵と悟りの霊、はかりごとと能力の霊、主を知る知識と主を恐れる霊である。
     この方は主を恐れることを喜び、その目の見るところによってさばかず、その耳の聞くところによって判決を下さず、正義をもって寄るべのない者をさばき、公正をもって国の貧しい者のために判決を下し、口のむちで国を打ち、くちびるの息で悪者を殺す。(イザヤ書11:1~11:4)』

     そして、このメシヤこそが、イスラエルをローマ帝国から解放してくれるメシヤであることを、彼らは待ち望んでいたのです。

     また、彼らだけではありません。ペテロをはじめとして、十二使徒の全員が、主イエス様をそのように思っていたのです。その中でも一番、そのことを期待していた人物がイスカリオテのユダであったと思われるのです。彼は、やがて主イエス様に失望し、そしてその期待を裏切られた腹いせに、主イエス様を売り渡すことになるのですから。

     さて、この時には、まだ新約聖書は書かれていません。マタイの福音書の初めには、主イエス様の育ての父ヨセフの系図が掲載されています。それによれば、ヨセフは間違いなくダビデの子孫にあたります。だからこそ、住民登録にベツレヘムに行ったのです。

     そしてルカの福音書には、主イエス様の母であるマリヤの系図が掲載されています。それによりますと、間違いなくマリヤも、ダビデの子孫にあたることが分かります。

     律法学者とパリサイ人たちは、観念的にメシヤ(キリスト)をダビデの子と呼んでいましたが、主イエス様は、本当に血筋から言っても、まさしく正真正銘ダビデの子孫なのです。》

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