◇◆◇日々のみ言葉
2016年4月4日(月)
◎聖書箇所 【マルコの福音書13章5節~6節】
13:5 そこで、イエスは彼らに話し始められた。「人に惑わされないように気をつけなさい。
13:6 わたしの名を名のる者が大ぜい現われ、『私こそそれだ。』と言って、多くの人を惑わすでしょう。」
◎ショートメッセージ
《エルサレムから戻られた主イエス様が、見晴らしの良いオリーブ山で、神殿に向かってすわっておられました。そこへ、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレがやって来て、ひそかに、イエス様に質問したのです。
「お話しください。いつ、そういうことが起こるのでしょう。また、それがみな実現するようなときには、どんな前兆があるのでしょう。」
たいがい、いつもこのように口火を切るのは、シモン・ペテロだと思われます。
彼らが質問した、「いつ」「そういうこと」とは、神殿から戻る時に、主イエス様が言われたことなのです。
イエス様はこのように言われました。
「この大きな建物を見ているのですか。石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」
この言葉を、彼らは聞き逃さなかったのです。そしてエルサレムから、マルタ・マリヤ・ラザロの住むベタニヤに戻る道すがら、途中のオリーブ山に来るまで、彼らは思い巡らしていたのです。そしてついに意を決して質問したのです。
その質問に対して、主イエス様は、二重の意味を持つ預言をなされます。つまり、これからすぐにも起きること、そして終わりの時代に起きることを預言されたのです。
これからすぐに起きることとは、紀元70年のユダヤ戦争終結までに起きることであり、終わりの時代に起きることとは、現在に進行中であると言っても良いと思われます。
今は、まさに「終わりの時代」です。私たち終末のクリスチャンは、最も栄光の時に生かされているのです。
主イエス様は言われました。
「人に惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名のる者が大ぜい現われ、『私こそそれだ。』と言って、多くの人を惑わすでしょう。」
実際に、エルサレムの人々は、熱心党の指導者シモンに惑わされ、ローマ帝国に反逆し、紀元70年のエルサレム陥落の時を迎えることになるのです。何十万のユダヤ人が殺されます。この時点では、未来の出来事ですが、今では遠い歴史の事実です。
主イエス様が言われた「私の名をなのる」こととは、「自分こそがキリストである。」「自分こそがメシヤだ。」と言う人物が多く出現することを意味しています。
今の時代において、多くの「にせキリスト」が出現しています。様々な新興宗教では、いつもその創始者があがめられることになるのです。しかし救い主は、イエス様ただお一人しかおられません。私たちはだまされてはなりません。注意しなくてはなりません。
聖書こそが、唯一の「神の言葉」です。聖書を越える啓示と預言はありません。もし聖書に書かれたことと全く違うことを教える指導者がいたとしたら、吟味しなければなりません。すべての吟味は、聖書すなわち「み言葉」によって、そして助け主であられる聖霊様が成してくださいます。このお方に心から信頼して行きましょう。》