◇◆◇日々のみ言葉
2016年4月14日(木)
◎聖書箇所 【マルコの福音書13章21節~23節】
13:21 「そのとき、あなたがたに、『そら、キリストがここにいる。』とか、『ほら、あそこにいる。』とか言う者があっても、信じてはいけません。
13:22 にせキリスト、にせ預言者たちが現われて、できれば選民を惑わそうとして、しるしや不思議なことをして見せます。
13:23 だから、気をつけていなさい。わたしは、何もかも前もって話しました。」
◎ショートメッセージ
《主イエス様は、側近の弟子たち四人に、終わりの時代に起きることを話されました。 しかし彼らには、イエス様が一体何を言われているのか、全く分からなかったのです。
実際に無理もありません。彼らには、主イエス様がオリーブ山において昇天された後が、「終わりの時代」だと思ったくらいです。
また使徒ヨハネが新約聖書の最後の書となる「黙示録」を書き記した時は、皇帝ネロによる恐怖の独裁政治のまっただ中で、多くのクリスチャンが見世物として、コロシアムにおいて殉教して行きました。使徒ヨハネにとって、その時が「終わりの時代」であったと思われたのです。
この預言は、今の時代にすでに成就しています。今は二十一世紀ですが、二十世紀初頭から、いかに多くの「にせキリスト」が現われたことでしょう。キリスト教の異端の多くは、その創始者を、再臨したキリストとしてあがめ祭っているものです。
たとえその教祖自身が、「自分はキリストである」と公言しないまでも、その構図は同じなのです。地下鉄サリン事件の首謀者であった宗教団体も、その中の一つであったと言えるでしょう。
イエス様はただお一人です。今も生きておられます。父なる神様の右の座に座しておられます。
もちろん創造主なる神様ですので、ご自身が望まれれば、特別にある人や人々に、その姿を現わすことは十分に可能です。
私が聞いた所によりますと、ユダヤ人において、メシヤニック・ジュー(ユダヤ人であるが、イエス様をメシヤとして信じ告白している)となった人々は、「白い衣を着た人」に、直接お会いしたそうです。そのお方が「私はあなたの主イエス・キリストである」と語られ、そして信じて救われたという、まことに不思議な奇跡が起こっているとのこと。まさしくパウロに起こったことが、今も起こっているというわけです。
イエス様は、「にせキリスト」だけでなく、「にせ預言者たち」が現われることも預言しています。
「にせ預言者」と言えば、誰を思い浮かべますか。多くのクリスチャンが真っ先に思い浮かべるのは、ベオルの子バラムではないでしょうか。この「にせ預言者」は、旧約聖書だけではなく、新約聖書にも多く引用されています。
使徒ペテロによりますと、
『彼らは正しい道を捨ててさまよっています。不義の報酬を愛したベオルの子バラムの道に従ったのです。しかし、バラムは自分の罪をとがめられました。ものを言うことのないろばが、人間の声でものを言い、この預言者の気違いざたをはばんだのです。(第Ⅱペテロの手紙2:15~2:16)』と書かれています。
今現在でも「預言」はあります。本物の預言は存在します。本物があるからこそ、にそ預言が多く存在し、まかり通っています。だまされてはなりません。イエス様が言われる通り、注意が必要です。聖書の啓示こそが、唯一信頼できるものです。どんな預言であっても、それが真に聖霊様から来たものならば、聖書を越えることはないのです。》