• 日々のみ言葉 2016年5月31日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年5月31日(火)

    ◎聖書箇所 【マルコの福音書14章39節】
    14:39 イエスは再び離れて行き、前と同じことばで祈られた。

    ◎ショートメッセージ
    《「ゲツセマネの園」は、オリーブ山の中腹にある園で、「ゲツセマネ」とは、ヘブル語の「ガトシュマニーム」、つまりオリーブ圧搾所という意味でした。その辺りにはオリーブの木がいっぱい生えていて、その圧搾をした場所でもあったのです。
     主イエス様が、心を押しつぶされるような思いで祈りを捧げられたということは、極めて深い意味があると言っても良いでしょう。

     さてイエス様は、地面にひれ伏して祈られました。一般にユダヤ人は、立って祈ることが普通でしたから、主の祈りの姿勢は、まさしく激しい苦悩の中において、なされたものであることが分かります。

     ルカはこう書き記しています。

    『イエスは、苦しみもだえて、いよいよ切に祈られた。汗が血のしずくのように地に落ちた。(ルカの福音書22:44)』

     イエス様は、この祈りを三度されたことを聖書は教えています。

     マタイの福音書における平行記事によれば、

    『それから、イエスは弟子たちのところに戻って来て、彼らの眠っているのを見つけ、ペテロに言われた。「あなたがたは、そんなに、一時間でも、わたしといっしょに目をさましていることができなかったのか。誘惑に陥らないように、目をさまして、祈っていなさい。心は燃えていても、肉体は弱いのです。」
     イエスは二度目に離れて行き、祈って言われた。「わが父よ。どうしても飲まずには済まされぬ杯でしたら、どうぞみこころのとおりをなさってください。」
     イエスが戻って来て、ご覧になると、彼らはまたも眠っていた。目をあけていることができなかったのである。イエスは、またも彼らを置いて行かれ、もう一度同じことをくり返して三度目の祈りをされた。
    それから、イエスは弟子たちのところに来て言われた。「まだ眠って休んでいるのですか。」(マタイの福音書26:40~26:45前半)』と書かれています。

     イエス様は、同じ祈りを三度されたのです。

     ルカは、この時、『御使いが天から降りて来てイエス様に現われて力づけた。』、と書いています。誰が見たのかは分かりかねますが、ペテロ、ヤコブ、ヨハネのいずれかであることは間違いないでしょう。
     ところで、この御使いは誰でしょうか。私たちが名前を知っている御使いは、ガブリエルとミカエルしかありません。しかし私たちひとりひとりに名前があるように、御使いにもひとりひとりに名前があることは言うまでもないことです。
     イエス様を力づけるために天から下って来た御使いは、私はやはりガブリエルだと思うのです。もちろん確信はありませんし、あくまで私の推測にしか過ぎませんが。
     イエス様の母マリヤに受胎告知したのは、ガブリエルです。彼は、イエス様が生まれる前から関わっていた御使いであり、これから十字架に向かわれるイエス様を励ますには、まさしくガブリエルが一番相応しいのではないでしょうか。

     明日以降は、イエス様が、「ゲッセマネ」における三回の祈りにおいて、何を得られたのか考えて見たいと思います。》

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