• 日々のみ言葉 2016年9月20日(火)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年9月20日(火)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書1章64節~65節】
    1:64 すると、たちどころに、彼の口が開け、舌は解け、ものが言えるようになって神をほめたたえた。
    1:65 そして、近所の人々はみな恐れた。さらにこれらのことの一部始終が、ユダヤの山地全体にも語り伝えられて行った。

    ◎ショートメッセージ
    《『さて月が満ちて、エリサベツは男の子を産んだ。近所の人々や親族は、主がエリサベツに大きなあわれみをおかけになったと聞いて、彼女とともに喜んだ。
     さて八日目に、人々は幼子に割礼するためにやって来て、幼子を父の名にちなんでザカリヤと名づけようとしたが、母は答えて、「いいえ、そうではなくて、ヨハネという名にしなければなりません。」と言った。
     彼らは彼女に、「あなたの親族にはそのような名の人はひとりもいません。」と言った。そして、身振りで父親に合図して、幼子に何という名をつけるつもりかと尋ねた。
     すると、彼は書き板を持って来させて、「彼の名はヨハネ。」と書いたので、人々はみな驚いた。(ルカの福音書1:57~1:63)』

    「ヨハネ」とは、主は哀れむ深いと言う意味のです。
     近所や親戚の人々は、ザカリヤの親族に「ヨハネ」と言う名前の者は、一人としていないことを証言しています。

     と言うことは、イスラエルでは、代々続いて用いられた名前をつける習わしがあったことが分かります。それだからこそ、彼らは反対したのです。
     また、彼らがその子を父ザカリヤの名前のちなんで、ザカリヤ(ジュニア)とつけようとしたことは、一見して正統的なものなのです。
     なぜならザカリヤは祭司だからです。何度も書いていますが、祭司職は世襲制なのです。それだからこそ、ザカリヤの後を継ぐその息子祭司ザカリヤ、これが一番しっくり行きますし、また最も一般的な見解かつ常識であると思えるのです。

     エリサベツは、身振りで父親に合図して、幼子に何という名をつけるつもりかと尋ねました。ここで不思議なことが書かれています。なぜエリサベツは身振りでザカリヤに合図をしたのでしょうか。
     ザカリヤは、口が聞けなくなってしまっただけで、耳は聞こえるはずです。

     すると、ザカリヤは、家の使用人に書き板を持って来させて、「彼の名はヨハネ。」と書いたのです。ここで驚くことがあります。「書き板」があると言うことは、書く為に必要な筆記用具が、日常的にすでに存在していたことが分かります。おそらくハネペンかも知れません。
    「彼の名はヨハネ」ザカリヤは、ヘブル語で書いたと思います。「ヨハネ」はギリシャ語読みで、ヘブル語では「ヨハナーン」が正しいのです。するとそこにいた人々はみな驚いたと言うのです。
     と言うことは、近所の人々も、また親戚の人々も、ザカリヤが御使いに会って「喜びのおとずれ」の知らせを受けたことを、知らないことが分かります。
     おそらくエリサベツも隠していたのでしょう。もしかしたら本当に男の子が生まれる前までは、ザカリヤがエリサベツに口止めしていたのかも知れません。

     ザカリヤが書き板に書いたその時、まさに彼は十ヵ月以上ぶりに、ものが言えるようになったのです。神様のタイミングは、早くなることも遅くなることもないのです。》

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