◇◆◇日々のみ言葉
2016年10月14日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書2章33節~35節】
2:33 父と母は、幼子についていろいろ語られる事に驚いた。
2:34 また、シメオンは両親を祝福し、母マリヤに言った。「ご覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人が倒れ、また、立ち上がるために定められ、また、反対を受けるしるしとして定められています。
2:35 剣があなたの心さえも刺し貫くでしょう。それは多くの人の心の思いが現われるためです。」
◎ショートメッセージ
《引き続きシメオンの賛歌と預言について学んで行きます。
ヨセフとマリヤは、幼子イエス様について語られた事に驚きました。
シメオンは言いました。
「主よ。今こそあなたは、あなたのしもべを、み言葉どおり、安らかに去らせてくださいます。私の目があなたの御救いを見たからです。御救いはあなたが万民の前に備えられたもので、異邦人を照らす啓示の光、御民イスラエルの光栄です。」と。
この言葉を聞いて、ヨセフもマリヤも御使いガブリエルが彼ら個人に語った言葉を思い出したに違いありません。そして、まさしくこの幼子が、聖書に約束された神の御子、キリスト、救い主であることを確信したはずです。
本物の預言は存在します。しかし多くのにせ預言も存在するのです。特に個人預言は非常に危険です。ある団体が、この個人預言を売り物にしていることも事実です。
聖書だけです。神様のみ言葉以上の啓示はありません。また本物の預言は、必ずその本人にすでに与えられたことの確認として、与えられる場合がほとんどです。
良いですか。神様と信仰者の唯一の取り成し手はイエス様です。神様と人間の間に入る祭司も、また預言者も今は必要ありません。
あなたが、神様の言葉に、聖書に向かうことを悪魔が邪魔するのです。個人預言は耳に心地よいものです。確かに励ましです。それを参考にすることは決して悪いことではありません。
しかし絶対に聖書以上の権限を置いてはなりません。個人預言には、そんな権威はありません。だまされてはなりません。だまされた私が言うのです。経験したからこそ言うのです。
聖霊様は、確かに直接語りかけてくださいます。このシメオンのようにです。しかし、それでさえも、聖書のみ言葉に照らし合わせるべきです。聖書こそ力の源です。ただし聖霊様と共に読まなくてはなりませんが。
さて本題に戻りましょう。
シメオンは、ヨセフとマリヤを祝福し、そしてマリヤに驚くべき言葉を語るのです。これは、やがて成長したこの幼子が、救い主であられる主イエス・キリストによって行なわれることを語っているのです。
ただ新改訳聖書は、かなり分りにくい訳になっていますので、尾山令仁先生の現代訳を掲載したいと思います。
『「ご覧なさい。この子は、イスラエルの民を二つに分けてしまいます。ある者は信じて救われ、ある者は信じないで滅びるでしょう。また必ず反対する者が起こるでしょう。この子のために、あなたは刀で胸が刺し貫かれるような思いをしなければなりませんぞ。そのことは覚悟しなければなりません。それは、この子の事件によって、人々の心の奥深くにある思いが、はっきり露呈するようになるのです。」(ルカの福音書2:34~2:35)』
主の母マリヤは、確かに十字架において、その思いを知ることになるのです。》