• 日々のみ言葉 2016年10月23日(日)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年10月23日(日)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書2章48節~50節】
    2:48 両親は彼を見て驚き、母は言った。「まあ、あなたはなぜ私たちにこんなことをしたのです。見なさい。父上も私も、心配してあなたを捜し回っていたのです。」
    2:49 するとイエスは両親に言われた。「どうして私をお捜しになったのですか。私が必ず自分の父の家にいることを、ご存じなかったのですか。」
    2:50 しかし両親には、イエスの話されたことばの意味がわからなかった。

    ◎ショートメッセージ
    《イエス様の母マリヤと父ヨセフは、毎年過越の祭りにエルサレムに上りました。そして七日間の祭りの巡礼を終え、ガリラヤに戻る途中、何と少年イエス様がいないのに気づいたのです。
     慌てて、少年イエス様を捜しながら、エルサレムに戻って行きました。エルサレム市内を捜しまわると、何とイエス様は宮におられたのです。
     マリヤとヨセフは、ようやくイエス様を見つけることが出来ました。しかし両親が見た光景は思いもよらないものだったのです。

     イエス様は、宮でユダヤのラビたちの真中にすわって、話を聞いたり質問したりしておられたのです。しかも、その内容に、また高邁(けだかく優れていること)な聖書知識に、両親だけでなく、聞いていた人々はみな、十二歳の少年イエス様の知恵と答えに驚いたのでした。

     マリヤは近づいて行き、
    「まあ、あなたはなぜ私たちにこんなことをしたのです。見なさい。父上も私も、心配してあなたを捜し回っていたのです。」と、たしなめたのです。

     すると少年イエス様は、このように答えられました。
    「どうして私をお捜しになったのですか。私が必ず自分の父の家にいることを、ご存じなかったのですか。」

     この時、母マリヤと共にヨセフはそこに同席していたはずです。マリヤは、イエス様に、ヨセフのことを「父上」と言いました。しかし少年イエス様は、それを否定されたのです。しかもご自身が、「父の家」にいると、つまり神様こそが、ご自身の父であり、ヨセフは地上における仮の父親であることを、明らかにされたのです。

     本来ならば、少年イエス様は、ヨセフと母マリヤに謝罪をするべきでした。しかし、ここでは、そのようなそぶりを何も見せなかったのです。それは、すでにこの時から、少年イエス様には、メシヤとして、神の御子としての使命感と意識を持っておられたことが分かります。
     しかし両親には、イエス様の言われたことの意味が分かりませんでした。ですが、後ほど、母マリヤはその意味を知ったことと思われます。それは、主イエス様がなされた宮清めの時だと思われます。

    『それから、イエスは宮にはいって、宮の中で売り買いする者たちをみな追い出し、両替人の台や、鳩を売る者たちの腰掛けを倒された。そして彼らに言われた。「『私の家は祈りの家と呼ばれる。』と書いてある。それなのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしている。」(マタイの福音書21:12~21:13)』

     さて、今日のみ言葉の箇所は、イエス様が十二歳の時の話でしたが、ヨセフとマリヤは毎年、子どもたちを連れて、過越の祭りの時にはエルサレムに上ったことには間違いありません。
     とするならば、もしかしたら、その後も、イエス様は宮において、ユダヤ人の教師たちと問答をしたかも知れないのです。残念ながら、その辺りのことは聖書には書かれてありませんので、想像するしかありませんが、主イエス様は、歴史上において、間違いなく実在されておられたのです。》

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