◇◆◇日々のみ言葉
2016年12月23日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書5章27節~28節】
5:27この後、イエスは出て行き、収税所にすわっているレビという取税人に目を留めて、「私について来なさい。」と言われた。
5:28 するとレビは、何もかも捨て、立ち上がってイエスに従った。
◎ショートメッセージ
《この記事は、三つの共観福音書に掲載されています。
マルコによれば、
『イエスは、道を通りながら、アルパヨの子レビが収税所にすわっているのをご覧になって、「私について来なさい。」と言われた。すると彼は立ち上がって従った。(マルコの福音書2:14)』と書かれており、
そしてマタイによれば、
『イエスは、そこを去って道を通りながら、収税所にすわっているマタイという人をご覧になって、「私について来なさい。」と言われた。すると彼は立ち上がって、イエスに従った。(マタイの福音書9:9)』と書かれています。
ここから、アルパヨの子レビは、取税人であり、十二使徒に加えられた時から、レビからマタイと呼ばれたことが分かります。
レビとは、レビ族でなければ名のることが出来ない名前です。それは祭司の家系を意味します。モーセとアロンはレビ族の出身でした。その意味は「結ばれる」と言うことです。
場所はカペナウムであることは、ほぼ間違いありません。なぜならカペナウムには、ローマ軍の一中隊の駐屯地があり、そしてローマの取税所があったからです。もしかしたらレビは、取税人の頭であったかも知れないのです。
いつからレビが、マタイと呼ばれるようになったのか、あるいは自分からマタイと名のるようになったのかは、聖書から知ることが出来ません。マタイとは「神の賜物」と言う意味なのです。
同胞のユダヤ人から忌み嫌われていた取税人レビ。だまし取ったお金で大金持ちであったことは、疑いの無いことです。
そんな彼にイエス様が声をかけられたのです。
「私について来なさい。」
すると彼は、何もかも捨てて、立ち上がって、イエス様に従ったのです。
マルコによると、
『こうして、イエスは十二弟子を任命された。そして、シモンにはペテロという名をつけ、ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、このふたりにはボアネルゲ、すなわち、雷の子という名をつけられた。
次に、アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルパヨの子ヤコブ、タダイ、熱心党員シモン、イスカリオテ・ユダ。(マルコの福音書3:16~3:19前節)』と書かれています。
つまり十二使徒の中に、アルパヨの子レビと、同じくアルパヨの子ヤコブの名が出て来るのです。このことからレビとヤコブ、すなわちマタイとヤコブは兄弟である可能性が非常に高いと言えます。
パリサイ人や律法学者たちが、イエス様の弟子の中に取税人がいることを責め立てていますが、それは複数になっていることから、二人以上の取税人が存在することを表わしています。
レビ(マタイ)は、イエス様に声をかけられると、何もかも置いてすぐに従いました。大いなる決断です。おそらく弟ヤコブも、兄に従ってイエス様について行ったと思います。この決断が、彼らの生涯を全く正反対に変えてしまうことになるとは、いったい誰が想像することが出来るでしょうか。》