◇◆◇日々のみ言葉
2016年12月24日(土)
◎聖書箇所 【ルカの福音書2章1節~5節】
2:1 その頃、全世界の住民登録をせよという勅令が、皇帝アウグストから出た。
2:2 これは、クレニオがシリヤの総督であったときの最初の住民登録であった。
2:3 それで、人々はみな、登録のために、それぞれ自分の町に向かって行った。
2:4 ヨセフもガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。彼は、ダビデの家系であり血筋でもあったので、
2:5 身重になっているいいなずけの妻マリヤも一緒に登録するためであった。
◎ショートメッセージ
《今日はクリスマスイブです。イエス様がお生まれになられたのは、12月25日と言われていますが、当時のユダヤの暦では、一日は午後6時ら始まります。つまり日が沈んだ夕方から、新しい一日が始まるのです。
イエス様がお生まれになられた時間帯は、夜ですので、もしかしたら12月24日の可能性もあるのです。
実際にイエス様がお生まれになられた日が12月25日と決められた経緯に関しましては、様々な諸説があります。その中でも信頼すべきものは、336年のローマの行事を記しているフィロカルスの暦です。その中に「12月25日に、キリストはユダヤのベツレヘムでお生れになった」と、書かれてあるからです。
ただし当時のローマは、太陽暦すなわち現代の暦を使用していますので、その日が実際に24日にあたるのか、それとも25日にあたるのかは、判断しかねるところです。
しかし今現在において、私たちは12月25日を降誕日としてお祝いしていますから、そのことをそのまま受け入れることの方が、ごく自然ではないかと思うのです。
本当のところは、聖書から判断出来かねますし、また私の師である尾山令仁先生は、冬ではなく、春もしくは秋の暖かい季節ではなかったか、と考えています。
なぜなら羊飼いたちが野宿していましたし、また家畜小屋ではなく、横穴式の洞窟でお生まれになられたのですから、そのことも一理あるのではないかと思います。
さて、ヨセフとマリヤは、ナザレの町から、ダビデの町ベツレヘムにやって来ました。おそらく多くの映画や、絵本や絵画などに描かれたように、マリヤはロバに乗り、ヨセフがその手綱を引いていたと思われます。
住民登録は、自分の出身の町にて行なわれていましたから、ダビデの子孫ヨセフは、身重の妻マリヤを連れて、その為にベツレヘムにやって来たのです。このことには、神様の大いなる摂理が働いています。
なぜなら、旧約聖書の預言には、メシヤなるお方はベツレヘムにおいて生まれることになっていたからです。
『ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で最も小さいものだが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。その出ることは、昔から、永遠の昔からの定めである。(ミカ書5:2)』
もし、神様が皇帝アウグストに働きかけなければ、このようなことにはならなかったのです。まさしく歴史は神様の手の中に刻まれている、と言えるのではないでしょうか。》