• 日々のみ言葉 2016年12月28日(水)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年12月28日(水)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書5章30節~32節】
    5:30すると、パリサイ人やその派の律法学者たちが、イエスの弟子たちに向かって、つぶやいて言った。「なぜ、あなたがたは、取税人や罪人どもと一緒に飲み食いするのですか。」
    5:31 そこで、イエスは答えて言われた。「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。
    5:32 私は正しい人を招くためではなく、罪人を招いて、悔い改めさせるために来たのです。」

    ◎ショートメッセージ
    《主イエス様は、収税所にすわっているレビという取税人に目を留められました。この時レビ、十二使徒ではマタイと呼ばれた取税人は、イエス様と出会ったのです。

     取税人レビは、その日いつものように、カペナウムの取税所の監督官のイスに腰掛けていたのです。当時カペナウムでは、イエス様の話題で持ちきりであったはずです。多くの奇蹟が行なわれ、また多くの人々が主イエス様の後をついて回っていたからです。
     当然その事は、レビの耳にも届いたはずです。しかし彼はユダヤ社会から追放された者であり、また彼の関心事は、今日集められる税の金額と、上乗せした自分の取り分であり、メシヤが現われたなどと言ううわさは、彼に取っては何の意味もなく、また全く興味も関心も無いことだったのです。
     もしかしたら、現在においても、関心事がお金と名声と言うような人々は、数多く存在しているかも知れません。

     ユダヤ社会につまずき、人間につまずいたレビは、もはや金と、自分と同じである取税人の仲間しか信用しなくなっていたのです。
     彼を見る人々の目は、憎しみと軽蔑に満ち溢れた目ばかりでした。もしかしたらレビ自身そのことを楽しんでいたのかも知れません。「もっと俺を憎め。ざまあ見ろ。」

     そこへイエス様が来られました。そして「私について来なさい。」と言われたのです。するとレビは、何もかも捨てて、イスから立ち上がってイエス様に従いました。
     そればかりではなく、レビは自分の家にイエス様と弟子たちを招いて、食事に招待したのです。レビの家には、仲間の取税人たちや、ほかに大ぜいの人たちが招かれ、そして食卓に着いていました。このことから、レビの家がいかに大きい家であったことが、おのずから分かって来ると言うものです。

     レビの家の前に、あるいは戸口の前に、何とパリサイ人や律法学者たちが押しかけていました。彼らは招かざる客なのでした。

     彼らは、あえてイエス様に質問せず、弟子たちに質問したのです。この時の十二使徒は、まだ半分の人物しか揃っていなかったと思われます。
     すなわちペテロと呼ばれたシモンとその弟アンデレ、ゼベタイの子ヤコブとヨハネ、ピリポとナタナエル(バルトロマイと同一人物)の六名です。

     パリサイ人や律法学者たちは、こう聞いて来ました。「なぜ、あなたがたは、取税人や罪人どもと一緒に飲み食いするのですか。」

     しかしイエス様は神様であられます。弟子たちに質問した内容を一瞬にして悟られ、答えられたのです。
    「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。私は正しい人を招くためではなく、罪人を招いて、悔い改めさせるために来たのです。」

     この言葉も、パリサイ人や律法学者たちが激怒するのに十分でした。なぜなら、彼らは自分たちこそが、神の国に最も近いと思っていたのです。また自分たちこそが、もっとも清く、また正しい者であると自負していたからです。

     しかし、彼らがとてつもなく勘違いしている大きな真理があります。それは「義人はひとりもいない」と言うことです。イエス様だけが、唯一正しいお方なのです。あと残りの全ての人々は、イエス様の救いが必要な罪人なのです。》

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