◇◆◇日々のみ言葉
2016年12月29日(木)
◎聖書箇所 【ルカの福音書5章33節~35節】
5:33 彼らはイエスに言った。「ヨハネの弟子たちは、よく断食をしており、祈りもしています。また、パリサイ人の弟子たちも同じなのに、あなたの弟子たちは食べたり飲んだりしています。」
5:34 イエスは彼らに言われた。「花婿が一緒にいるのに、花婿につき添う友だちに断食させることが、あなたがたにできますか。
5:35 しかし、やがてその時が来て、花婿が取り去られたら、その日には彼らは断食します。」
◎ショートメッセージ
《取税人レビ、後のマタイは、イエス様と出会って悔い改め、新しい人生を始めることになりました。その証とて、イエス様と弟子たちを自分の家に招いたのです。そして、仲間の取税人たちと大ぜいの人たちを呼んで、食卓を囲んでいました。
すると、戸口にて一部始終を見ていたパリサイ人や律法学者たちが、イエス様の弟子たちに向かって、「なぜ、あなたがたは、取税人や罪人どもと一緒に飲み食いするのですか。」と尋ねたのです。ここで、なぜ戸口かと言いますと、彼らは決して、汚れた罪人の家の敷居はまたがないからです。
その質問を、霊の目で見聞きされたイエス様は、答えて言われました。
「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。私は正しい人を招くためではなく、罪人を招いて、悔い改めさせるために来たのです。」
そこで彼らは、今度はバプテスマのヨハネを持ち出しました。
「ヨハネの弟子たちは、よく断食をしており、祈りもしています。また、パリサイ人の弟子たちも同じなのに、あなたの弟子たちは食べたり飲んだりしています。」
ここでは、彼らは柔らかな感じで話していますが、真の意味は、
『バプテスマのヨハネの弟子たちと同じように、我々の弟子たちは、よく断食をし祈りをしている。しかしお前の弟子たちときたら、腹一杯食べたり、ぶどう酒をたらふく飲んだりして、何と不謹慎なだ。そしてそのラビであるお前も、取税人や罪人どもと食事をするなど、何と汚れた罪人だ。』と、言っているのです。
イエス様は、姿(すがた)形(かたち)は、私たちと何ら変わらない、普通の人でしたが、同時にまことの神様でもあられたのです。例えどんなに滑らから口調や言葉で、装ったとしても、心の中に隠された思いは、すべて見抜いてしまわれます。
そしてこのように答えらました。
「花婿が一緒にいるのに、花婿につき添う友だちに断食させることが、あなたがたにできますか。しかし、やがてその時が来て、花婿が取り去られたら、その日には彼らは断食します。」
イスラエルの婚宴は、一週間続きます。イスラエルの結婚式の主役は花婿なのです。花嫁は花婿が迎えに来るのを、自分の家で、今か、今かと待ち望むのです。
花婿がやって来て、花婿を祝う友人たちが、どうして用意されたご馳走を食べずに断食するようなことがあるでしょうか。花婿と共に心ゆくまで、出された美味しい食事やぶどう酒を楽しむのではないでしょうか。なぜなら、喜びの日だからです。
「花婿が取り去られる日」
この奥義は、弟子たちにも、そしてパリサイ人や律法学者たちにも隠されていました。すなわちそれは、「十字架」を指し示すのです。》