• 日々のみ言葉 2016年12月30日(金)

    ◇◆◇日々のみ言葉

    2016年12月30日(金)

    ◎聖書箇所 【ルカの福音書5章36節】
    5:36 イエスはまた一つのたとえを彼らに話された。「だれも、新しい着物から布切れを引き裂いて、古い着物に継ぎをするようなことはしません。そんなことをすれば、その新しい着物を裂くことになるし、また新しいのを引き裂いた継ぎ切れも、古い物には合わないのです。」

    ◎ショートメッセージ
    《主イエス様は、「信仰生活」における教えのために、パリサイ人や律法学者たちに、三つのたとえを話されました。その最初のたとえが、新しい着物と古い着物のたとえです。

     当時のユダヤにおいて、「新しい上着」は非常に高価なものでした。上着は、その人に取って財産とも言えるものでした。
     昼には、照り焼ける熱い日差しから守り、また夜は寒さからも守ってくれる上着。特に旅行の時には、寝具代わりにもなったのです。今で言えば、アウターになるでしょうか。しかし今のように上下がセパレートしたものではなく、頭からすっぽりとかぶることが出来、そして足下まで覆うもので、一枚の布で出来ていたものでした。主に羊毛が用いられたようです。

    出エジプト記によれば、

    『もし、隣人の着る物を質に取るようなことをするのなら、日没までにそれを返さなければならない。なぜなら、それは彼のただ一つのおおい、彼の身に着ける着物であるから。彼はほかに何を着て寝ることができよう。彼が私に向かって叫ぶとき、私はそれを聞き入れる。私は情け深いから。(出エジプト記22:26~22:27)』と書かれてあるからです。

     またパウロは、テモテにこのような依頼をしています。
    『あなたが来るときは、トロアスでカルポの所に残しておいた上着を持って来て下さい。また、書物を、特に羊皮紙の物を持って来て下さい。(テモテへの第Ⅱの手紙4:13)』と。

     このような上着ですが、やはり使っているうちに、すり切れて来るわけです。そんなすり切れてほころんだ古い上着に、新しい上着をわざわざ引き裂いて、継ぎ当てるようなことは誰もしない、と主イエス様は言われるのです。

     もしそうするとしたら、真新しい上着は、全く役立たずになってしまい、また古い上着に、真新しい上着を継ぎ足したとしても、見かけは悪くなってしまうだけです。

     よって一番良いのは、古い上着(着物)を捨てて、新しい上着(着物)を着れば良いと言うことになります。

    「古い着物」とは、旧約聖書に書かれた「律法」を指しています。そして「新しい着物」とは、主イエス様が教えておられる「教え」を指し示します。
     それほどに、主イエス様の教えられた教えは、斬新な教えであったのです。しかしパリサイ人や律法学者たちは、自分たちが学んで来たもの、すなわち古い教えが捨てきれず、自分たちの頭が、学んで来た古い教えで凝り固まってしまい、イエス様の教えを受け入れることが出来ないのです。

     私たちの頭はどうでしょうか。柔軟でしょうか。それとも頑なでしょうか。私たちの心と思いが刷新されていなければ、イエス様の教えられた真理を理解することは難しいことだからです。》

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