◇◆◇日々のみ言葉
2017年1月3日(火)
◎聖書箇所 【ルカの福音書6章1節~2節】
6:1 ある安息日に、イエスが麦畑を通っておられたとき、弟子たちは麦の穂を摘んで、手でもみ出しては食べていた。
6:2すると、あるパリサイ人たちが言った。「なぜ、あなたがたは、安息日にしてはならないことをするのですか。」
◎ショートメッセージ
《今日から、ルカの福音書6章に入ります。
ここから、主イエス様は、パリサイ人や律法学者たちと「安息日論争」に入っていきます。
安息日とは、神様によってモーセに与えられた十戒の中の一つの大切な命令です。
出エジプト記によりますと、
『安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。六日間、働いて、あなたのすべての仕事をしなければならない。しかし七日目は、あなたの神、主の安息である。あなたはどんな仕事もしてはならない。あなたも、あなたの息子、娘、それにあなたの男奴隷や女奴隷、家畜、また、あなたの町囲みの中にいる在留異国人も。
それは主が六日のうちに、天と地と海、またそれらの中にいるすべてのものを造り、七日目に休まれたからである。それゆえ、主は安息日を祝福し、これを聖なるものと宣言された。(出エジプト記20:8~20:11)』と書かれています。
また、このようにも書かれているのです。
『六日間は仕事をしてもよい。しかし、七日目は、主の聖なる全き休みの安息日である。安息の日に仕事をする者は、だれでも必ず殺されなければならない。(出エジプト記31:15)』
しかもこの命令は、二度にわたってモーセに語られているのです。
『モーセはイスラエル人の全会衆を集めて彼らに言った。
「これは、主が行なえと命じられたことばである。六日間は仕事をしてもよい。しかし、七日目には、主の聖なる全き休みの安息を守らなければならない。この日に仕事をする者は、だれでも殺されなければならない。安息の日には、あなたがたのどの住まいのどこででも、火をたいてはならない。」(出エジプト記35:1~35:3)』
パリサイ人や律法学者たちの一番の研究の題材は、安息日に何をしたら仕事になるのか、と言うことでした。律法には具体的には、「火をたいてはならない」としか書かれてはいないからです。特に一つの出来事だけが、大きく取り上げてあります。それは、安息日にある一人の男が、たきぎを集めたことです。
民数記によりますと、
『イスラエル人が荒野にいたとき、安息日に、たきぎを集めている男を見つけた。たきぎを集めているのを見つけた者たちは、その者をモーセとアロンおよび全会衆のところに連れて来た。しかし彼をどうすべきか、はっきりと示されていなかったので、その者を監禁しておいた。
すると、主はモーセに言われた。「この者は必ず殺されなければならない。全会衆は宿営の外で、彼を石で打ち殺さなければならない。」
そこで、主がモーセに命じられたように、全会衆はその者を宿営の外に連れ出し、彼を石で打ち殺した。(民数記15:32 ~15:36)』
この出来事から、パリサイ人や律法学者たちは、殺されないためには、どうしたら良いのか、何が仕事になるのか考えて、ミシュナと言う口伝律法(昔の人の言い伝え)を書き記し、600以上ある禁止令に従って行動していたのです。
イエス様の弟子たちが、麦の穂を摘んだことは、ミシュナによると収穫に値し、手で揉み出すことは脱穀になり、仕事になるからです。
それゆえ、「なぜ、あなたがたは、安息日にしてはならないことをするのですか。」と詰問したのです。》