◇◆◇日々のみ言葉
2017年1月4日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書6章3節~4節】
6:3イエスは彼らに答えて言われた。「あなたがたは、ダビデが連れの者と一緒にいて、ひもじかったときにしたことを読まなかったのですか。
6:4 ダビデは神の家にはいって、祭司以外の者はだれも食べてはならない供えのパンを取って、自分も食べたし、供の者にも与えたではありませんか。」
◎ショートメッセージ
《主イエス様は、パリサイ人や律法学者たちと、「安息日論争」に入られました。
そのきっかけは、
ある安息日に、イエス様と弟子たちが麦畑を通っていたとき、弟子たちが麦の穂を摘んで、手でもみ出して食べたのです。
この麦の穂が枯れかかった状態のものなのか、また、まだ青いままのものなのかは分かりませんが、どちらにせよ、火を通さずに、そのまま生で食べたことには驚きです。 しかし当時のユダヤでは、空腹時には、他人の麦畑で穂を取って食べることは許されていました。
ここに大切なことが書かれています。食べたのは弟子たちで、イエス様は食べられなかったのです。イエス様も、空腹であられたはずです。
すると、あるパリサイ人たちが言いました。と言うことは、彼らがイエス様と弟子たちの後を、つけ回していたことが分かります。
「なぜ、あなたがたは、安息日にしてはならないことをするのですか。」
これは、実際には、彼らの戒律に違反していたことは事実でした。ユダヤ教の戒律では、穂を積むことは収穫であり、手で揉むことは脱穀であったからです。それゆえ、「安息日には仕事をしてはならない」という律法に違反するわけです。
その質問に対して、弟子たちではなく主が答えられました。
「あなたがたは、ダビデが連れの者と一緒にいて、ひもじかったときにしたことを読まなかったのですか。ダビデは神の家にはいって、祭司以外の者はだれも食べてはならない供えのパンを取って、自分も食べたし、供の者にも与えたではありませんか。」
これは旧約聖書の第一サムエル記に記載されているダビデの話です。
『ダビデは祭司アヒメレクに言った。「王は、ある事を命じて、『おまえを遣わし、おまえに命じた事については、何事も人に知らせてはならない。』と私に言われました。若い者たちとは、しかじかの場所で落ち合うことにしています。ところで、今、お手もとに何かあったら、五つのパンでも、何か、ある物を私に下さい。」
祭司はダビデに答えて言った。「普通のパンは手もとにありません。ですが、もし若い者たちが女から遠ざかっているなら、聖別されたパンがあります。」
ダビデは祭司に答えて言った。「確かにこれまでのように、私が出かけて以来、私たちは女を遠ざけています。それで若い者たちは汚れていません。普通の旅でもそうですから、ましてきょうは確かに汚れていません。」
そこで祭司は彼に聖別されたパンを与えた。そこには、その日、温かいパンと置きかえられて、主の前から取り下げられた供えのパンしかなかったからである。
(サムエル記第一21:2 ~21:6)』
イエス様は、「旧約聖書に、~書いてあるのをあなたがたは読んだことがないのですか。知らないのですか。」と言われたのです。なぜならこの話は、パリサイ人たちが熟知しているものだったからです。》