◇◆◇日々のみ言葉
2017年1月11日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書6章14節~16節】
6:14すなわち、ペテロという名をいただいたシモンとその兄弟アンデレ、ヤコブとヨハネ、ピリポとバルトロマイ、
6:15 マタイとトマス、アルパヨの子ヤコブと熱心党員と呼ばれるシモン、
6:16 ヤコブの子ユダとイエスを裏切ったイスカリオテ・ユダである。
◎ショートメッセージ
《『このころ、イエスは祈るために山に行き、神に祈りながら夜を明かされた。夜明けになって、弟子たちを呼び寄せ、その中から十二人を選び、彼らに使徒という名をつけられた。(ルカの福音書6:12~6:13)』
ルカは、ここでイエス様が選ばれた使徒たちの名前を書き連ねています。
マタイによりますと、
『さて、十二使徒の名は次のとおりである。まず、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、ピリポとバルトロマイ、トマスと取税人マタイ、アルパヨの子ヤコブとタダイ、熱心党員シモンとイエスを裏切ったイスカリオテ・ユダである。(マタイの福音書10:2~10:4)』と書かれています。
またマルコによりますと、
『こうして、イエスは十二弟子を任命された。そして、シモンにはペテロという名をつけ、ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、このふたりにはボアネルゲ、すなわち、雷の子という名をつけられた。次に、アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルパヨの子ヤコブ、タダイ、熱心党員シモン、イスカリオテ・ユダ。このユダが、イエスを裏切ったのである。(マルコの福音書3:16~3:19)』となっています。
三つの福音書を比較しますと、ルカが書いた「ヤコブの子ユダ」は、マタイとマルコでは「タダイ」になっています。タダイとは、アラム語からきている言葉で、「母の胸」、あるいは「母の心」と言う意味です。同一人物です。
また「ピリポとバルトロマイ」は、いつもセットになって名前が綴られていますが、ヨハネの福音書では、バルトロマイではなくナタナエルとなっています。これも同一人物です。
四つの福音書から判断しまして、十二使徒の中には、三組の実の兄弟が存在したことは、ほぼ間違いのないことです。
ペテロと呼ばれたシモンとアンデレ。ゼベダイの子ヤコブとヨハネ。そしてレビ(マタイ)とアルパヨの子ヤコブです。
面白いことに、イエス様は、十二使徒を二人ずつ、合計六組にて遣わされた時、あえて兄弟たちをバラバラにされたようです。
特にペテロとゼベタイの子ヨハネが、良いチームになっていたことが分かります。イエス様は、最後の過越の食事の時にも、この二人すなわちペテロとヨハネを町に送り出しているからです。
あとの十人が、どのようなチームを組んだのかは分かりかねますが、レビとヤコブも分かれたに違いないと私は思うのです。もし兄弟でチームを組みますと、やはり兄の権限が大きくなってしまうからです。
もしかしたら、イエス様は、派遣する時のチーム分けさえも、父なる神様と話し合われていたのではないでしょうか。そのように考えて見ますと楽しいものです。
『あなたがたが私を選んだのではありません。私があなたがたを選んだのです。』》