◇◆◇日々のみ言葉
2017年1月10日(火)
◎聖書箇所 【ルカの福音書6章13節】
6:13夜明けになって、弟子たちを呼び寄せ、その中から十二人を選び、彼らに使徒という名をつけられた。
◎ショートメッセージ
《イエス様は祈るために山に行き、父なる神様に祈りながら夜を明かされました。
当時のラビ、すなわちユダヤ人の指導者であり教師は、たくさんの弟子たちを持っていました。イエス様も、この時には、み側にたくさんの弟子たちがお伴をしていたに違いありません。
やがてイエス様は、十二使徒以外に、新たに六十人の弟子たちを遣わされますから、少なくとも、この時には七十人以上の弟子たちが存在していたことは、間違いのないことです。
さて、なぜ弟子たちの中から、あえて十二人を選ばれたのでしょうか。マルコはその理由を書き記しています。
マルコによりますと、
『さて、イエスは山に登り、ご自身のお望みになる者たちを呼び寄せられたので、彼らはみもとに来た。そこでイエスは十二弟子を任命された(別の写本・任命して使徒と名づけられた)。それは、彼らを身近に置き、また彼らを遣わして福音を宣べさせ、悪霊を追い出す権威を持たせるためであった。(マルコの福音書3:13~3:15)』と書かれています。
またマタイは、
『イエスは十二弟子を呼び寄せて、汚れた霊どもを制する権威をお授けになった。霊どもを追い出し、あらゆる病気、あらゆるわずらいを直すためであった。(マタイの福音書10:1)』と、書いています。
ここから、「十二人を身近に置き、彼らを遣わして福音を宣べさせ、悪霊を追い出す権威を持たせ、あらゆる病気、あらゆるわずらいを直すためであった。」と言うことが分かります。
「弟子」は、ただ単に教えを乞うだけですが、「使徒」とは、遣わされて行く者なのです。イエス様の代理として。イエス様の代わりに、イエス様のミニストリーを行なう者として。その権威は、イエス様が与えられました。
またなぜ十二人だけが、十二使徒なのでしょうか。それはやがてイスラエルの十二部族を裁く存在になるからです。
ある時ペテロは、イエス様に尋ねました。
「ご覧ください。私たちは、何もかも捨てて、あなたに従ってまいりました。私たちは何がいただけるでしょうか。」
するとイエス様は、
「まことに、あなたがたに告げます。世が改まって人の子がその栄光の座に着く時、私に従って来たあなたがたも十二の座に着いて、イスラエルの十二の部族をさばくのです。」と答えられたのです。
十二使徒。
イエス様の三年半における公生涯の半分は、ご自身のミニストリーが中心でしたが、残りの半分は、おもに彼らの弟子訓練に重きが置かれたのです。
そしてこの「使徒」としての働きは、聖霊様が降られた後から、本格的に始まり、現在では、主を信じるすべての人々にその権威が与えられているのです。》