◇◆◇日々のみ言葉
2017年1月25日(水)
◎聖書箇所 【ルカの福音書6章30節】
6:30「すべて求める者には与えなさい。奪い取る者からは取り戻してはいけません。」
◎ショートメッセージ
《引き続き、イエス様が弟子たちに教えられたことについて、学んで行きます。
イエス様は言われました。
「しかし、いま聞いているあなたがたに、私はこう言います。あなたの敵を愛しなさい。あなたを憎む者に善を行ないなさい。
あなたをのろう者を祝福しなさい。あなたを侮辱する者のために祈りなさい。
あなたの片方の頬を打つ者には、ほかの頬をも向けなさい。上着を奪い取る者には、下着も拒んではいけません。」
そして、最後に言われたことは、もっとも実行するのには難しい事柄です。自分の持っているすべてを、求める者に、なぜ与えなければならないのでしょうか。
奪い取ろうとしている者、あるいは強盗に与えて、またなぜそれを取り戻してはいけないのでしょうか。アブラハムやダビデは取り戻していると言うのに。
言葉の意味から察しますと、まるで泥棒や強盗だけが得をして、真剣に主イエス様に従おうとしている者が、身ぐるみ剥がれて、それで良いと言うことなのでしょうか。いいえ。そうではありません。
私は、この教えには深い意味があると確信しているのです。
それは、6章27節から30節の言葉が、すべて次の31節の言葉にかかっているのです。
『「自分にしてもらいたいと望むとおり、人にもそのようにしなさい。」(ルカの福音書6:31)』
イエスの言われた言葉を裏を返せば、「自分にしてもらいたくないことは、人にもしてはならない。」と言うことなのです。
そして自分にしてもらいたいことを、他人に対して実行する時、人々は、与えたもののそれ以上のものを返してくれると言うのです。
怒りをぶつければ、怒りが返って来るように、哀れみを施せば、哀れみが返って来るのです。
そして今回のイエス様のお言葉には、ご自身への預言をも含んでいます。それは、文字通りイエス様は、ご自分の持っているものすべてを、命を、血を、私たちに与えてくださったと言うことです。命以上のものがあるでしょうか。なぜならその命は、その人に取ってたった一つしかなく、それ以上のものはないのです。
イエス様は、その命を、すべての人の為に使われたのです。与えられたのです。私たちの身代わりとして、すべての人の呪いと裁きを、受けられたのです。
悪魔は、イエス様を十字架において殺した時、勝利したと思いました。しかし三日目にイエス様は、聖霊様によって、その命を取り戻されたのです。それが復活です。
そしてその時、人類の一番恐れていた「死」が打ち破られたのです。悪魔の武器が無効になったのです。》