◇◆◇日々のみ言葉
2017年2月17日(金)
◎聖書箇所 【ルカの福音書7章10節】
7:10 使いに来た人たちが家に帰ってみると、しもべはよくなっていた。
◎ショートメッセージ
《マタイの福音書による平行記事によりますと、
『イエスは、これを聞いて驚かれ、ついて来た人たちにこう言われた。
「まことに、あなたがたに告げます。私はイスラエルのうちのだれにも、このような信仰を見たことがありません。あなたがたに言いますが、たくさんの人が東からも西からも来て、天の御国で、アブラハム、イサク、ヤコブと一緒に食卓に着きます。しかし、御国の子らは外の暗やみに放り出され、そこで泣いて歯ぎしりするのです。」
それから、イエスは百人隊長に言われた。
「さあ行きなさい。あなたの信じたとおりになるように。」すると、ちょうどその時、そのしもべはいやされた。」(マタイの福音書8:10~8:13)』と、なっています。
ルカの福音書とマタイの福音書に書かれた平行記事を比べて見ますと、全く異なる内容が書かれてあり、これでは「百人隊長のしもべ」のいやしは、もしかしたら二回行なわれたのではないかと思ってしまいます。
しかし一つの出来事であり、一つのしるしであることは確かです。
二つの福音書に書かれた記事の大きな特徴は、マタイでは、百人隊長が前面に出て来るのですが、ルカでは、彼は姿さえ見せないのです。
マタイの福音書では、イエス様は百人隊長に「さあ行きなさい。あなたの信じたとおりになるように。」と言われました。
そして、その瞬間です。百人隊長の大切なしもべが癒やされたのは。まさに絶妙なタイミングなのです。
ルカの福音書では、
『使いに来た人たちが家に帰ってみると、しもべはよくなっていた。』と言うのです。
本当にどちらが正しいのか、あるいは間違っているのか考えてしまいます。しかし私たちは、「聖書は一言一句、誤り無き神の言葉である。」と言うことを知っています。
ルカの福音書は、間違いなく「マルコ」「マタイ」の次に書かれた福音書なのです。よってルカは、二つの福音書を知っており、基にしているはずです。にも関わらず、このような表現を使っているとしたら、何かしらの隠された意図があるはずです。
マタイの福音書に書かれた、主イエス様の百人隊長への言葉は、まさに真理であり、最高の褒め言葉なのです。
「さあ行きなさい。あなたの信じたとおりになるように。」
ここに大切な真理が書かれています。それはイエス様が、「あなたの信じるとおりに。」と言われたのではなく、「あなたが信じたとおりに」、となっていることです。
過去形が使われているのです。百人隊長は、本当に信じたのです。このお方が唯一の救い主(メシヤ)であることを。そしてその時にもなお信じており、信頼したのです。》