◇◆◇日々のみ言葉
2017年3月7日(火)
◎聖書箇所 【ルカの福音書7章29節】
7:29「ヨハネの教えを聞いたすべての民は、取税人たちさえ、ヨハネのバプテスマを受けて、神の正しいことを認めたのです。」
◎ショートメッセージ
《昨日に引き続き、同じくイエス様がバプテスマのヨハネについて語られたことを学んで行きます。
このことをどうしてイエス様がご存じであったのでしょうか。イエス様が公生涯を始められたのは、洗礼者ヨハネにバプテスマを授けられた時からです。
もちろん、バプテスマのヨハネは、それ以前から、ヨルダン川において悔い改めのバプテスマを授けていました。また多くの弟子たちを従えていたことも事実です。その弟子の中には、後に主イエス様の使徒として任命されるシモンの弟アンデレと、ゼベタイの子ヨハネがいたことも私たちは知っています。
一番可能性が高いのは、アンデレとヨハネからイエス様は聞き及んでいたと言うことです。
ルカの福音書によりますと、
『皇帝テベリオの治世の第十五年、ポンテオ・ピラトがユダヤの総督、ヘロデがガリラヤの国主、その兄弟ピリポがイツリヤとテラコニテ地方の国主、ルサニヤがアビレネの国主であり、アンナスとカヤパが大祭司であったころ、神のことばが、荒野でザカリヤの子ヨハネに下った。
そこでヨハネは、ヨルダン川のほとりのすべての地方に行って、罪が赦されるための悔い改めに基づくバプテスマを説いた。
群衆はヨハネに尋ねた。「それでは、私たちはどうすればよいのでしょう。」
彼は答えて言った。「下着を二枚持っている者は、一つも持たない者に分けなさい。食べ物を持っている者も、そうしなさい。」
取税人たちも、バプテスマを受けに出て来て、言った。「先生。私たちはどうすればよいのでしょう。」
ヨハネは彼らに言った。「決められたもの以上には、何も取り立ててはいけません。」
兵士たちも、彼に尋ねて言った。「私たちはどうすればよいのでしょうか。」ヨハネは言った。「だれからも、力ずくで金をゆすったり、無実の者を責めたりしてはいけません。自分の給料で満足しなさい。」(ヨハネの福音書3:1~3:3および3:10~3:14)』と書かれています。
バプテスマのヨハネに与えられた権威は、まさしく神様からのものでありました。かつて御使いガブリエルが父である祭司ザカリヤに預言したとおりであったのです。
『「こわがることはない。ザカリヤ。あなたの願いが聞かれたのです。あなたの妻エリサベツは男の子を産みます。名をヨハネとつけなさい。その子はあなたにとって喜びとなり楽しみとなり、多くの人もその誕生を喜びます。彼は主の御前にすぐれた者となるからです。彼は、ぶどう酒も強い酒も飲まず、まだ母の胎内にあるときから聖霊に満たされ、そしてイスラエルの多くの子らを、彼らの神である主に立ち返らせます。彼こそ、エリヤの霊と力で主の前ぶれをし、父たちの心を子どもたちに向けさせ、逆らう者を義人の心に立ち戻らせ、こうして、整えられた民を主のために用意するのです。」(ルカ福音書1:13~1:17)』
しかしあくまでもバプテスマのヨハネは、主の前触れでありました。つまりイエス様のように、病をいやし、悪霊を追い出し、そして死人をよみがえらせたりはしませんでした。
なぜならそれは、イエス様のミニストリーであったからです。このあたりが、神様の不思議な摂理であると私は思うのです。
つまり、それぞれの働きがしっかりと区別されていることは、まさに驚きと言っても良いでしょう。
このことから私たち自身にも、それぞれの働きが神様によって定められていることが分かります。》